健康管理

1961年に日本で始めて報告されてから、年々増加傾向にある花粉症。さて、「花粉症」とはいったいどんな病気なのでしょうか。
花粉症は花粉によって引き起こされるアレルギー疾患で、スギやヒノキなどの植物の花粉が原因となって、くしゃみ・鼻みずなどのアレルギー症状を起こす病気で、季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれています。地域差はありますが、日本で最も多い花粉症はスギ花粉症だといわれています。
人や花粉の種類によっても若干の違いがありますが、症状は「くしゃみ・鼻みず・鼻づまり」などのアレルギー性鼻炎が主で、これらは3大症状と呼ばれています。そのほかに目のかゆみや涙目などのアレルギー性結膜炎なども多く見られます。
花粉症は日常生活に影響を与えるため、社会的損失が大きい疾患として周知されるようになってきましたが、いまだ完全な治療法がなく対処療法がほとんどです。
| 病名は? | 季節性アレルギー性鼻炎(=花粉症) |
|---|---|
| 季節は? | 原因となる花粉の飛ぶ季節にだけ症状が出ます。 花粉飛散開始の早い時期から症状が出る人もいれば、大量飛散の日だけ発症する人もいます。 |
| 原因は? | 植物の花粉です。 日本では約60種類の植物により花粉症を引き起こすと報告されています。 主なものとしてスギ、ヒノキ、カモガヤ、オオアワガエリ、ブタクサ、シラカバなどが挙げられます。 |
| 発症率 | 「くしゃみ・鼻みず・鼻づまり」の3大症状が特徴的です。 目の症状(かゆみ、なみだ、充血など)を伴う場合も多くみられます。 のど粘膜のかゆみ、皮膚のかゆみ、下痢、熱っぽい感じなどの症状が現れることがあります。 口の中にかゆみが出たり、腫れが生じたりする場合もあります。(口腔アレルギー症候群) |

花粉症はアレルギー性の病気です。花粉のほかにアレルギーを引き起こすものとして蕎麦などの食品、ペットの毛、部屋の中のホコリやダニなどが挙げられます。では、アレルギーとはそもそも何が原因で起こるのでしょうか?
アレルギー性の病気は、私たちの「免疫反応」と深く関係しています。ヒトの体には、外から入ってきた外敵をやっつけるという免疫反応があり、その主要な働きをしている細胞をNK細胞(ナチュラルキラー細胞)と言います。
この細胞は、ウイルスやガン細胞などの招かざる侵入者=異物を見つけると片っ端から攻撃を仕掛け、私たちのカラダを健康に守ってくれる頼もしい存在です。ところが、日常の身近なものにまで過剰反応してしまうことがあります。これが「アレルギー」なのです。
アレルギー性鼻炎は、原因物質(アレルゲン)の種類によって「通年性」と「季節性(花粉症)」の2つに分けられます。しかし最近は、通年性と季節性の両方に悩む人や複数の花粉に反応する人も増えていて、ほぼ一年中くしゃみ・鼻みず・鼻づまりに悩まされるという人も少なくありません。
| 病名 | 通年性アレルギー性鼻炎 | 季節性アレルギー性鼻炎(花粉症) |
|---|---|---|
| 季節 | 季節に関係なし。 | 花粉の飛ぶ季節だけ。 |
| 主な原因物質 | ダニ、家の中のホコリ、ゴキブリなどの昆虫、ペットの毛、フケなど。 | スギ、ヒノキ、カモガヤ、オオアワガエリ、ブタクサ、シラカバなど国内60種類の花粉。 |
| 症状 | 鼻の3大症状のほか、様々な症状が出ます。 重度の場合は呼吸困難を引き起こしたり、場合によっては喘息、アトピー性皮膚炎などを合併することがあります。 |
メインの症状は鼻の3大症状ですが、目の症状(かゆみ、なみだ、充血など)を伴うことも。 |