健康管理

国内で花粉症を患っている人はどのくらいいると思いますか?
1998年の推計によると日本の人口の約16%が花粉症なのだとか。しかし、花粉症は年々増加していますので、現在はもっと多くの患者数がいると予測されます。
1995年に行われた千葉県の成人の花粉症調査によると、20~40代の男性の発症率は60%強、女性の発症率は70%強、感作率はいずれも70%を上回る結果が出ました。このことから、成人の場合、女性に多い傾向があると考えられています。
花粉症は30歳~50歳の人に多いと言われていますが、近年、発症年齢の低年齢化が進んでいます。 以前は小児に花粉症は起こらないと考えられていました。しかし、成人の症状と小児の症状が多少違うため他のアレルギー疾患と間違われたり、保護者や医者の「子どもだから発症するはずがない」という思い込みがあったため、臨床数がかなり低く見積もられてしまったのではないかと言われています。
これまでは小児の花粉症はないと言われてきましたが、ここ数年で小児花粉症が増加傾向にあると報告されています。日本アレルギー学会によると、花粉シーズンを2度経験すると乳児の花粉症患者が増えると報告されています。そのため、2歳以上になると花粉症になる可能性があると言えます。報告数はまだごくわずかですが、1歳~2歳の幼児の花粉症もすでに確認されています。なお、小児の花粉症の場合、男子のほうが若干多いことが分かっています。
小児のうちから花粉症になると、花粉そのものの減少や自然治癒は期待できないため、長期にわたって症状に苦しむことが予想されます。花粉症であるかないか、花粉の飛散が多い地域か否かは別にしても、花粉症にならないように予防策を講じるのが賢明でしょう。
2002年、全国を対象にした小児の花粉症についての疫学調査が行われました。その結果、15歳以下の花粉症は10.2%でした。年齢階級ごとの結果は下図の通りです。
| 年齢階級 | 発症率 |
|---|---|
| 0歳~2歳 | 0% |
| 3歳~5歳 | 4.5% |
| 6歳~9歳 | 10.5% |
| 10歳~12歳 | 12.1% |
| 13歳~15歳 | 15.1% |
背が低く小さい小児は顔が床や地面に近いため、そのぶん床や地面に積もった濃度の濃い花粉を多く吸い込んでしまいます。これは乳幼児の場合も同じです。乳幼児の場合、床を這って歩いたりあちこちに触りながら動くことが多いからです。
これまでの研究結果から、年齢があがるほど発症率が増加すると考えられています。そして、50歳以降になると新たに発症する確率は小さくなり、さらに年齢を増し高齢になると花粉症が治癒することもあると考えられています。高齢になると花粉症が治ってしまうのは免疫力の低下によるものなので、老化ゆえの現象と言えるでしょう。
夕方、床に掃除機をかけ、花粉を少なくすると、夜寝ている最中に浴びる花粉の量を減らすことができます。夕方に床に掃除機をかけると、花粉と同時に、土ぼこりと一緒に室内に入り込むダニや動物のアレルゲンなども減らすことができます。 花粉が飛散している時期に部屋の窓を開けると、室内に花粉が入り込みます。それが床の上に落ち、誰かが動くたびに舞い上がります。