健康管理

日本での花粉症患者の数は約2000万人といわれ、中でも花粉症の代表ともいえるスギ花粉症は日本人口の13%以上と推定されています。
鼻水や眼のかゆみなどのつらい症状の花粉症の原因を考察します。
場所は、19世紀はじめのイギリス。畑で作業をしていた農夫が、突然発作のようなくしゃみに襲われました。これが世界で始めての花粉症の報告です。当時は花粉が原因なのではなく、枯れ草によって引き起こされる病気だと考えられていたため「枯草熱」という病名がつけられていました。それから半世紀後、その原因が枯れ草ではなく、イネ科の牧草の花粉であることが証明されました。
それでは、日本で始めて花粉症が報告されたのはいつなのでしょうか? 日本で最初に花粉症が報告されたのは今から約40年前の1961年で、戦後にアメリカ進駐軍によって持ち込まれた外来種の植物「ブタクサ」の花粉が原因でした。日本花粉症界のキング「スギ」による花粉症はそれから遅れること2年、1963年に日光で初めて報告されました。
「花粉症」というその名の通り、植物の花粉が原因で引き起こされるアレルギー反応が花粉症です。その中で代表的なものと言えばスギ花粉症でしょう。しかし、ご存知の通り、花粉症はスギだけが原因ではありません。
地域によって多少時期が異なりますが、花粉カレンダーを見れば分かるとおり、ほぼ1年を通して花粉が飛散しています。
スギの花粉は2月上旬から5月頃まで元気に舞います。そしてスギを追うように、3月上旬頃からヒノキの花粉もやってきます。それから少しして、シラカバやイネ科の植物の花粉が舞い始めます。北海道や関東の一部で見られるシラカバは早ければ3月下旬から、遅くとも4月中旬から5月にかけて花粉をまき散らします。イネ科の植物は関西以西では4月頃から、関東以北では5月頃から約半年にわたって花粉をまき散らします。8月以降になると、今度はブタクサ、ヨモギなどの花粉が空気中を舞い始めます。
スギは北海道や沖縄を除いて、日本中に大量に植えられています。その花粉は1ミリの30分の1程度なので風に乗って数十kmから数百kmも遠くまで飛んでいきます。日本にいるとどこでもスギの花粉が届いてしまいます。
| 植物名脂肪 | 飛散時期 | |
|---|---|---|
| 針葉樹 | スギ | 2月上旬~5月上旬 |
| ヒノキ | 3月上旬~5月下旬 | |
| カバノキ科 | ハンノキ | 1月上旬~5月上旬 |
| シラカバ | 3月下旬~5月上旬 | |
| イネ科 | カモガヤ | 5月中旬~8月上旬 |
| オオアワガエリ | 4月上旬~8月下旬 | |
| キク科 | ブタクサ | 8月上旬~9月下旬 |
| ヨモギ | 8月下旬~11月下旬 | |
| セイタカアワダリソウ | 9月中旬~12月中旬 | |