意外に間違っていることも多い、にんにく卵黄の情報。
渋谷DSクリニックの漢方薬剤師 井上和恵先生が、じっくりと解説いたします。
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にんにく卵黄の作り方は?

江戸時代から鹿児島などで手作りされてきたにんにく卵黄

強烈な臭いを放つにんにくは、ある時期から身分の高い人々には「悪臭甚だしい」という理由で食されなかったというお話があるそうですが、卵黄のタンパク質でその強烈な匂いを封じ込め、いわゆるマスキング効果で食べやすく改良した食品が、にんにく卵黄なのです。
家庭の伝統食として今に伝えられていますが、参勤交代で江戸に赴く薩摩藩士ため、今で言うサプリメントのような補助食品として手作りされたという説もあるようです。
昔の人もにんにくのパワーを十分に知っていて、しかも保存食として加工していたのですから、感心します。

じつは食品のタブーには宗教的な要素の影響が大きいのですが、日本の食歴のなかでは家畜類を含む肉類は、かなり長い間一般には食されてきませんでした。
しかし薩摩藩(鹿児島)や南西諸島、琉球(沖縄)では日常的に養豚がなされていて、豚肉を用いた薩摩料理などが発達したとされていますが、にんにくを日常的に食する慣習があったのは、この肉料理の影響もあったのではないかともいわれています。

体にいいことがわかっていても、食べた後の臭いのことを考えると、敬遠されてしまいがちな食材であったにんにくの臭いを卵黄で包み込んでしまうとは、薩摩にはなかなかのアイデアマンがいたのですね。

煮詰めて、乾燥させて、切る――のシンプル3ステップ

作り方はいたってシンプルで、皮をむいたにんにくを煮てからすりつぶすか、フードカッターやおろし金でするなど細かくしてから煮るかどちらかの方法でにんにくをペースト状にし、卵黄を加えて焦げないように練り上げていきます。
水分が飛んだらバットやパレットの上で天日干しにして、まだやわらかい状態で棒状にまとめ、細かく切ってからまた乾燥させます。
細かい手順に多少の違いはありますが、乾燥したものをさらに粉末にしてカプセルに入れれば、さらに臭いが気にならなくなりますし、保存もしやすくなります。
練り上げていく段階でかなりの臭いがしますので、室内の換気を十分にするか、もしくは屋外で作業ができれば理想のようです。

ただ、にんにく卵黄のサプリメントの価格をチェックしてみるとわかりますが、ほかのサプリメントと比較してもかなりリーズナブルな値段で手に入ります。
そのため、面倒な手作りよりも買うほうがラク、と思う方が多いかもしれません。

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