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意外に間違っていることも多い、アロエの情報。
渋谷DSクリニックの漢方薬剤師 遠江佳世先生が、じっくりと解説いたします。
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アロエにはどのような効果・効能がある?

アロエに含まれる有効成分とその働き

現代ではアロエの持つ効能・効果が科学的に研究されており、その結果様々な有効成分の存在が明らかになっています。
各有効成分は主に3つのカテゴリーに分けられます。
第一のカテゴリーは「植物フェノール系成分」です。
アイロン、アロエエモジンなどの成分がこれに当てはまり、アロエの苦みの正体でもあります。
健胃作用や便秘解消に効果を発揮します。
第二のカテゴリーは「多糖類系成分」です。
皮をむいたゼリー質の中に多く含まれている成分で、ムコ多糖類などがここに当てはまります。
美肌効果、抗炎症作用などの働きを持ちます。
最後のカテゴリーは「その他の成分」と呼ばれています。
アロエチンやアロエウルシンなどが含まれ、抗菌、抗カビ作用、解毒作用、抗潰瘍作用などの効能効果を持ちます。

キダチアロエとアロエベラの含有成分の違い

具体的にキダチアロエとアロエベラそれぞれの含有成分と主な働きを下記に紹介します。

<キダチアロエとアロエベラに共通する含有成分>
・アロイン・・・健胃作用、便秘改善作用(緩下作用)
・アロエエモジン・・・健胃作用、便秘改善作用(緩下作用)
・アロエシン・・・抗菌作用、美肌効果
・アロミチン・・・抗腫瘍作用、抗がん作用、抗ウイルス作用、抗潰瘍作用
・アミノ酸類・有機酸類・・・美肌効果、メラニン形成阻害作用
・ホモナタロイン・・・健胃作用、便秘改善作用(緩下作用)
・ミネラル類・・・美肌効果、メラニン形成阻害作用
・ムコ多糖体・・・抗腫瘍作用、抗潰瘍作用
・酵素類・・・抗炎症作用

<キダチアロエ特有の含有成分>
・アロエウルシン・・・抗潰瘍作用
・アロエチン・・・抗カビ作用、抗菌作用、毒素中和作用
・アロエニン・・・健胃作用、便秘改善作用(緩下作用)
・アルボランA・B・・・血糖値降下作用

<アロエベラ特有の含有成分>
・サポニン・・・抗菌作用

基本的には似た薬効が多いキダチアロエとアロエベラですが、それぞれの特徴を活かして使い分ける事もできます。
例えば、胃の調子を整えたいとします。
しかし、胃の不調の原因は様々です。
胃酸が出にくくなっていることで胃腸障害、消化不良が起こっている場合は、胃酸の分泌を高める効果を持つキダチアロエが適しています。
逆に胃酸過多が原因の胃炎の場合は、胃酸中和効果のあるアロエベラが適しています。
自分の目的によって、どちらのアロエが適しているのか調べてみると良いでしょう。

薬と異なり相乗効果が期待できる

アロエの興味深い効能・効果は、症状に対して様々な効果を同時にもたらしてくれることです。
アロエの抗菌作用を具体例にして説明してみましょう。
あるAの細菌を殺したいとします。
薬を使用するのであればAの細菌を殺す効果のある薬を使用します。
しかし薬というものはAの細菌に効果があるが、Bの細菌には効果がないといった限定的なものがほとんどです。
一方、アロエを使用すると、大抵の細菌に対して有効に働くため、Aの細菌にもBの細菌にも効果を発揮してくれます。
そして、薬は細菌を殺すという目的の働きしかできませんが、アロエは細菌の出す毒を中和する作用も持ち合わせています。
アロエは幅広い作用が相乗効果となり、病気や怪我を治す力を高めてくれるのです。

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