私たち人間の体を支えている206本の骨は臓器を外部の衝撃から守る重要な役割も担っています。骨といえばカルシウムですが、今日本人のカルシウム不足が深刻な問題となっています。成人が一日に必要としているカルシウムの量は600ミリグラム。しかし、ほとんどの人がこの量を接種できていないのが実状です。カルシウムには骨をつくる以外にもさまざまな働きがありますが、ただ摂取すれば良いというわけではありません。カルシウムには質の良いものと悪いものがあり、そのなかでも質の良いカルシウムは貝(風化貝)のカルシウムだといわれています。
北海道で掘り出された貝の化石には高純度のカルシウムが含まれています。北海道の断層から採掘される貝の風化化石に、現代人が必要とする豊富なカルシウムが存在していたのです。原料となる貝の化石は黒松内断層から出土されます。北海道でしか取れない高純度のカルシウムを含む風化貝。その製造工程は洗浄、異物排除、粉砕と、ほとんどが人の手を必要とします。さまざまな役割を果たし、健康に直結する栄養素「カルシウム」を含む風化貝はきめ細かな粉末にし、風化貝カルシウムとして食品化されます。
現代人の救世主、風化貝カルシウム
骨格の形成や細胞の増殖にもカルシウムは使われ、人が成長するために日々補給が必要な栄養素です。そのため、カルシウムは生命の源ともいわれています。骨の形成でのみ必要とされる栄養素と思われがちですが実は多くの働きを持っており、カルシウムは人が生きていく上で重要な栄養素です。

カルシウムは体の筋肉の収縮や弛緩を制御するほか、脳や神経からの情報の伝達、血液を固める働き、ホルモンの分泌調整、酵素の働きを補助、免疫の仕組みを助けるなど様々な働きをしています。今、日本人のカルシウム不足は深刻な問題となっています。そこには、日本人の食生活の変化や、戦後、有機肥料を使わなくなったことや火山灰が多く含まれている理由などで、日本の土壌にはカルシウム成分が少ない、などの背景があります。毎日飲む水はもちろん、その土壌で生産される作物はカルシウム成分が少ないのです。日本人のカルシウム不足は世界の中でも深刻な状態になっています。

カルシウムを摂取する上で大切なのはカルシウム比率です。骨に1億個が蓄えられたとして、血液には1万個、さらに細胞には1個、というのが理想的なカルシウムバランスです。このバランスが崩れると、体に様々な症状が現れてきます。カルシウムは食事で摂取するのが基本ですが、現代の日本人の食生活では十分な量を摂取するのは難しいというのが現状です。そのため、不足しているカルシウムはサプリメントで補う必要があります。
骨量の減少は身体の中で見えないところで起きています。カルシウム量が正常な骨は強度があり、丈夫ですが、カルシウム量が不足していると骨はもろくゆがんでしまい、骨折も起こりやすくなります。
カルシウムには質の良いものと悪いものがあるといいます。そのなかで、質の良いとされるのは非活性カルシウムです。小魚や海草などの海産物や、野菜や大豆といったものに含まれるカルシウムで、含有率が高く、体内での反応スピードが遅く、目的地である骨や歯に貯蔵されます。
北海道の断層から見つかった貝の風化化石に、豊富な非活性カルシウムがふくまれていることがわかりました。寿都(すっつ)郡寿都町から山越郡長万部(おしゃまんべ)町まで、32キロにもおよぶ黒松内断層は地殻変動によって、この辺りの海底が隆起し、海中にあった貝が体積し、化石となった貝の堆積層が長い年月を経てつくりあげられました。八雲町の堆積層は地表に露出し、地元の人々は古くから、この貝化石を肥料や白線引きとして石灰代わりにつかってきましたが、この貝化石に高純度のカルシウムの存在が確認されたのです。八雲の40メートルに及ぶ堆積層は、地表に露出しているので、酸素に触れ、風化されています。貝化石は風化されることにより体に吸収されやすい成分(風化貝カルシウム)へと変化します。
専門家の話によると、80歳女性でもカルシウムをきちんととることで骨に改善が見られるといいます。また、特に14,5歳から18歳の女性は骨量を上げる必要があるため無理なダイエットは厳禁だといいます。
手間と工夫の詰まった風化貝カルシウム
風化貝カルシウムの原料となる風化貝の採掘作業がおこなわれている北海道、八雲町。地下20メートルから採掘した貝の化石を小高い山として積み上げ、そのまま3~5年かけて風化させます。貝化石には人間が必要なカルシウムが90%以上含まれているといいます。
風化貝は工場に運ばれ、八雲水と呼ばれる天然水で洗浄されます。その後、雑菌の繁殖を防ぐため90度~110度の熱風で、丸二日、48時間乾燥されます。洗浄、乾燥された風化貝は直径3ミリほどの小石が混ざっているため、選別作業が行なわれますが、機械では貝と小石の選別ができないためすべて人の手によって行われます。そのため1日で選別できる量は限られていて、8時間の作業でひとり6袋分が目安だそうです。北海道八雲町で選別された風化貝は小樽市の工場で、専用の機械を使い細かく粉砕され、千葉県にある工場で製品化されます。工場では医薬品や健康食品の検査や研究開発も行っているそうです。パウダー状になった風化貝カルシウムは味がつけられ、錠剤の状態に加工されますが、この工場では凝固剤などを使用せず、素材のよさを引き出すよう工夫を凝らしているといいます。
風化貝カルシウムの製造工程

風化貝カルシウムの新たな機能性
風化貝カルシウムと通常のカルシウム原末は吸収率に違いがあります。2つの粉末を水に溶かしてみるとよくわかりますが、通常のカルシウム原末の場合は白濁するのに比べ、風化貝カルシウムはしばらく混ぜ続けるとあっという間に解けて無くなり、水溶液も透明なままです。
東洋酵素科学株式会社では風化貝カルシウムに酢酸を加えることによって吸収率を高めています。ここではサプリメントとして風化貝カルシウムの様々な研究が行われています。風化貝カルシウムを摂取しやすくするための工夫を凝らしており、その一部として、飲みやすさを高めるため口の中ですぐ解けてなくなるものや、フルーティーな香りを出すものなどがあります。このような工夫により幅広い年齢層に風化貝カルシウムを摂取してもらおうというのがこの会社の目的です。
研究を重ね、カルシウム摂取は肥満防止にもつながることがわかってきました。カルシウムは体内で脂肪の吸収を抑える効果があるため、今後メタボ対策にその有用性が追求されていくといいます。カルシウムは今、骨の形成だけではなく、その新たな機能性が注目されているのです。1500万年の時の流れが生み出したカルシウム。今は存在しない古代のカミオニシキ貝から作られた風化貝カルシウムは、限りある地球資源の中で、現代人の健康の救世主として再び蘇ったのです。








