サプリメントが医薬品の効果に影響を及ぼすことがあります
サプリメントや健康食品を摂取することにより、医薬品の効果が通常より出すぎたり、効果が減少してしまうことがあります(=相互作用)。医薬品による治療を行っている場合には、サプリメントを摂る前に医師や薬剤師に相談しましょう。また、下にサプリメントと医薬品の相互作用一覧を載せてありますので、参考にしてみてください。
| 薬品名 |
相互作用 |
備考 |
アミノフィリン
(ネオフィリン/エーザイ)
(アルビナ/エスエス) |
本剤の代謝が促進され、血中濃度が低下するおそれがある |
セント・ジョーンズ・ワート(セイヨウオトギリソウ)により誘導された肝薬物代謝酵素が本剤の代謝を促進し、クリアランスを上昇させると考えられている |
アンプレナビル
(プローゼ/キッセイ) |
本剤の代謝が促進され血中濃度が低下するおそれがある |
セント・ジョーンズ・ワート(セイヨウオトギリソウ)により誘導された肝薬物代謝酵素(チトクロームP450)が本剤の代謝を促進し、クリアランスを上昇させるためと考えられている |
エチニルエストラジオール・ノルエチステロン
(オーソ777/ヤンセン・持田)
(オーソM/ヤンセン・持田)
(ノリニールT/科研)
(シンフェーズT/ツムラ) |
本剤の効果の減弱化および不正性器出血の発現率が増大するおそれがある |
この食品は、肝の薬物代謝酵素を誘導し、本剤の代謝を促進すると考えられる |
エチニルエストラジオール・レボノルゲストレル
(トリキュラー/日本シェーリング)
(トライディオール/武田)
(リビアン/山之内)
(アンジュ/武田) |
本剤の効果の減弱化および不正性器出血の発現率が増大するおそれがある |
この食品は、肝の薬物代謝酵素を誘導し、本剤の代謝を促進すると考えられる |
エファビレンツ
(ストックリン/万有) |
本剤の代謝が促進され血中濃度が低下するおそれがある |
セント・ジョーンズ・ワート(セイヨウオトギリソウ)により誘導された肝薬物代謝酵素(チトクロームP450)が本剤の代謝を促進し、クリアランスを上昇させるためと考えられている |
塩酸アミオダロン
(アンカロン/大正製薬) |
血中濃度が低下するおそれがある |
機序不明、セント・ジョーンズ・ワート(セイヨウオトギリソウ)により本剤の代謝酵素が誘導され、代謝が促進されることが考えられる |
塩酸アミトリプチリン
(各社) |
効果(抗うつ作用)の減弱 |
セント・ジョーンズ・ワート(セイヨウオトギリソウ)中成分により、薬物代謝酵素が誘導され、血中アミトリプチリン濃度が低下する |
塩酸プロパフェノン
(プロノン/トーアエイヨー) |
本剤の代謝が促進され、血中濃度が低下するおそれがある |
セント・ジョーンズ・ワート(セイヨウオトギリソウ)により誘導されたチトクロームP450が本剤の代謝を促進し、クリアランスを上昇させるためと考えられる |
塩酸リドカイン
(リドクイックシリンジ/テルモ) |
リドカインの代謝が促進され、血中濃度が低下するおそれがある |
肝代謝酵素誘導作用により、リドカインの代謝が促進され、血中濃度が低下する |
| 薬品名 |
相互作用 |
備考 |
カルバマゼピン
(テグレトール/ノバルティス) |
本剤の代謝が促進され、血中濃度が低下するおそれがある |
セント・ジョーンズ・ワート(セイヨウオトギリソウ)により誘導された代謝酵素が本剤の代謝を促進すると考えられている |
ゲフィチニブ
(イレッさ/アストラゼネカ) |
本剤の血中濃度が低下し、作用が減弱するおそれがある |
本剤の代謝には、主にCYP3A4が関与しているため、左記薬剤のようなCYP3A4誘導剤との併用で、本剤の代謝が亢進し、血中濃度が低下する可能性がある |
| 抗HIV薬、ワルファリン、免疫抑制薬(シクロスポリンなど)、経口避妊薬、強心薬(ジゴキシンなど)、気管支拡張薬(テオフィリンなど)、抗てんかん薬(フェニトインなど)抗不整脈薬(ジソピラミドなど) |
医薬品の作用減弱 |
チトクロームP450(CYP)3A4、P4502C9を誘導する。P-糖タンパクを誘導することでジゴキシンの薬剤代謝に影響する |
コリンテオフィリン
(テオコリン/エーザイ) |
本剤の代謝が促進され、血中濃度が低下するおそれがあるので、本剤投与時はセント・ジョーンズ・ワート(セイヨウオトギリソウ)含有食品を摂取しないよう注意すること |
セント・ジョーンズ・ワート(セイヨウオトギリソウ)により誘導された肝薬物代謝酵素が本剤の代謝を促進し、クリアランスを上昇させるためと考えられている |
| 薬品名 |
相互作用 |
備考 |
サキナビル
(フォートベイス/中外) |
本剤の代謝が促進され血中濃度が低下するおそれがある |
セント・ジョーンズ・ワート(セイヨウオトギリソウ)により誘導された肝薬物代謝酵素(チトクロームP450)が本剤の代謝を促進し、クリアランスを上昇させるためと考えられている |
ジギトキシン
(ジギトキシン/塩野義・藤沢) |
本剤の代謝が促進され、血中濃度が低下するおそれがある |
本剤の血中濃度が低下するおそれがある |
シクロスポリン
(サンディミュン、ネオーラル/ノバルティス) |
本剤の代謝が促進され、血中濃度が低下するおそれがある |
セント・ジョーンズ・ワート(セイヨウオトギリソウ)により誘導された代謝酵素が本剤の代謝を促進すると考えられる |
ジコギシン
(各社) |
本剤の作用を減弱する |
本剤の排泄が促進され、血中濃度が低下するおそれがある |
ジソピラミド
(リスモダン/中外) |
本剤の代謝が促進され、血中濃度が低下するおそれがある |
セント・ジョーンズ・ワート(セイヨウオトギリソウ)により誘導された肝薬物代謝酵素が本剤の代謝を促進し、クリアランスを上昇させると考えられている |
| 臭化水素酸エレトリプタン |
本剤の代謝が促進され、血中濃度が低下するおそれがある |
セント・ジョーンズ・ワート(セイヨウオトギリソウ)により本剤の代謝が促進されるおそれがある |
シンバスタチン
(リポバス/万有) |
効果(高脂血症改善作用)の減弱 |
セント・ジョーンズ・ワート(セイヨウオトギリソウ)中成分により、薬物代謝酵素が誘導され、血中シンバスタチン濃度が低下する |
| 選択的セロトニン受容体拮抗薬(SSRI) |
セロトニンによる症状、頭痛、発汗、立ちくらみ、刺激性が起こる可能性がある |
― |
| 薬品名 |
相互作用 |
備考 |
タクロリムス水和物
(プログラフ/藤沢) |
本剤の代謝が促進され、血中濃度が低下するおそれがある |
肝薬物代謝酵素(チトクロームP450IIIA4 )が誘導され、本剤の代謝が促進されるためと考えられている |
テオフィリン
(テオドール/日研)
(ユニフィル/大塚製薬) |
本剤の代謝が促進され、血中濃度が低下するおそれがある |
セント・ジョーンズ・ワート(セイヨウオトギリソウ)により誘導された肝薬物代謝酵素が本剤の代謝を促進し、クリアランスを上昇させると考えられている |
| 薬品名 |
相互作用 |
備考 |
ネビラピン
(ビラミューン/日本ベーリンガー) |
本剤の代謝が促進され血中濃度が低下するおそれがある |
本剤はCYP3Aを誘導し、また代謝される(自己誘導)がシメチジン、マクロライド系抗生物質及びイトラコナゾールは当該酵素の阻害剤であり、リファンピシン等は当該酵素の誘導剤である。またセント・ジョーンズ・ワート(セイヨウオトギリソウ)に含有される成分が、当該酵素を誘導する報告もある。上記以外にも、併用薬剤がCYP3Aで代謝を受ける薬剤である場合には相互に影響を受ける可能性が考えられる |
| 薬品名 |
相互作用 |
備考 |
フェニトイン
(各社) |
フェニトインの代謝が促進され、血中濃度が低下するおそれがある |
セント・ジョーンズ・ワート(セイヨウオトギリソウ)の肝薬物代謝酵素誘導作用によると考えられている |
フェニトイン・フェノバルビタール
(複合アレビアチン/大日本)
(ヒダントールD,E,F/三共) |
フェニトイン、フェノバルビタールの代謝促進、血中濃度の低下 |
肝薬物代謝酵素誘導 |
| フェノバルビタール(各社) |
本剤の代謝が促進され、血中濃度が低下するおそれがある |
セント・ジョーンズ・ワート(セイヨウオトギリソウ)の肝薬物代謝酵素誘導作用によると考えられている |
| フェノバルビタール(各社) |
本剤の代謝が促進され、血中濃度が低下するおそれがある |
セント・ジョーンズ・ワート(セイヨウオトギリソウ)の肝薬物代謝酵素誘導作用によると考えられている |
| 薬品名 |
相互作用 |
備考 |
メシル酸イマチニブ
(グリベック) |
本剤の血中濃度が低下する可能性がある |
これらの薬剤等はCYP3A4を誘導することにより、本剤の代謝を促進し、血中濃度を低下させる可能性がある |
メシル酸サキナビル
(インビラーゼ/中外) |
本剤の代謝が促進され血中濃度が低下するおそれがある |
セント・ジョーンズ・ワート(セイヨウオトギリソウ)により誘導された肝薬物代謝酵素(チトクロームP450)が本剤の代謝を促進し、クリアランスを上昇させるためと考えられている |
メシル酸デラビルジン
(レスクリプター/三共) |
本剤の代謝が促進され血中濃度が低下するおそれがある |
セント・ジョーンズ・ワート(セイヨウオトギリソウ)により本剤の代謝が促進されるおそれがある |
メシル酸ネルフィナビル
(ビラセプト/中外=鳥居) |
本剤の代謝が促進され血中濃度が低下するおそれがある |
― |
メチルジゴキシン
(ライラピッド/山之内) |
本剤の作用を減弱することがある |
本剤の排泄が促進され、血中濃度が低下するおそれがある |
| モノアミンオキシダーゼ(MAO)阻害薬 |
医薬品の作用増強 |
MAO抑制作用がある |
| 薬品名 |
相互作用 |
備考 |
リトナビル
(ノービア/大日本) |
本剤の代謝が促進され血中濃度が低下するおそれがある |
― |
硫酸インジナビルエタノール付加物
(クリキシバン/万有) |
本剤の代謝が促進され血中濃度が低下するおそれがある |
セント・ジョーンズ・ワート(セイヨウオトギリソウ)により誘導された肝薬物代謝酵素(チトクロームP450)が本剤の代謝を促進し、クリアランスを上昇させるためと考えられている |
硫酸キニジン
(メルクホエイ) |
本剤の代謝が促進され、血中濃度が低下するおそれがある |
セント・ジョーンズ・ワート(セイヨウオトギリソウ)により誘導された肝薬物代謝酵素が本剤の代謝を促進し、クリアランスを上昇させると考えられている |
ロピナビル・リトナビル
(カレトラ/ダイナボット) |
本剤の代謝が促進され血中濃度が低下するおそれがある |
セント・ジョーンズ・ワート(セイヨウオトギリソウ)により誘導された肝薬物代謝酵素(チトクロームP450)が本剤の代謝を促進し、クリアランスを上昇させるためと考えられている |
| 薬品名 |
相互作用 |
備考 |
ワルファリンカリウム
(ワーファリン/エーザイ) |
本剤の作用が減弱することがある |
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出典
- 著作物名:医薬品と飲食物・サプリメントの相互作用とマネージメント
- 編著者名:大西憲明
- 出版社:有限会社フジメディカル出版