身近にある優秀な健康食材-イチゴについて見てみましょう

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こんなにある(苺)イチゴの種類

健康管理

こんなにあるイチゴの雑学

いくつ知ってる? 苺(イチゴ)の種類

ひと昔前までは、ダナー種が幅をきかせていたイチゴの世界。ここでは毎年のように激しい世代交代が繰り広げられています。イチゴの品種改良はめざましく、主な生産県を中心に優れた品種が続々と出てきています。

イチゴには沢山の品種がありますが、その中でも知名度が高いのは「とよのか」と「女峰(にょほう)」でしょう。「西のとよのか」、「東の女峰(にょほう)」と言われ、この2品種だけで国内の生産量の75%を占めていた時期もありました。そして「章姫(あきひめ)」や「とちおとめ」も市場に加わり、それを追うように相次いで新しい品種が登場。「あまおう」「アスカルビー」「さちほのか」「章姫(あきひめ)」なども仲間に加わりました。

最近は、大玉で甘いイチゴを作ることを目指して品種改良が行われる傾向にあり、通常のイチゴの2倍以上の大きさのイチゴも市場に出回るようになりました。しかし、大玉で甘い品種は病気に弱いという弱点があります。それを克服するため、イチゴ農家は様々な工夫をしてイチゴを育てています。

     
【日本の栽培イチゴの種類(順不同)】
品種名 品種説明
アスカウェイブ (あすかうぇいぶ) 久留米促成3号、宝交早生、ダナー、神戸1号を素材として育成された系統を両親とする品種。奈良県農業試験場が開発した品種で、赤みが強く、甘みと酸味のバランスが良い。
アスカルビー (あすかるびー) アスカウェイブと女峰を掛け合わせて2000年に登録された新品種。果実は円錐形でルビーのように赤く艶があり、甘みも強く多汁。果肉は赤く締まっていて、日持ちが良い。若い女性に人気がある。
とちひめ 中まで色が赤く甘さが強い、果実が軟らかいため観光イチゴ狩り用。
レッドパール とよのかとアイベリーの交配種。両者の特徴に加え、とちひめ同様に中まで赤い。生産量が少ない種で、ケーキ・高級菓子用。
はるのか 昭和34年より栽培がスタート、昭和48年頃まで栽培された品種。「福羽」を親とした系統と「ダナー」との組み合わせにより、促成用品種として育成された。円錐型で大粒、色は鮮赤色ですが、果肉はあまり色づかない。
とよのか 20年以上にわたって九州産地の主力品種として九州(福岡・佐賀など)を中心に温暖な地方で作られている、西の横綱的品種。
「はるのか」にかわる食味の良い品種を育成することを目指して、1973年に「ひみこ」と「はるのか」を交雑して育成され、1984年に登録された。円錐形の大粒の実で、色は光沢のある鮮紅色で香りも高く、甘味・酸味のバランスが良い。肉質は柔らかく、多汁で生食用として人気が高い。
女峰(にょほう) 東の横綱的存在の品種。1984年に栃木県で「はるのか」と「ダナー」と「麗紅」を組み合わせて育成された。栃木を中心に、主に東日本で栽培される。収穫時期が比較的長く、11月中旬から5月頃まで楽しめる。「とちおとめ」が開発されるまでは東日本の主力品種だった。大粒で光沢のある淡赤色。酸味・甘み共に強く、デザートやケーキの飾りつけとして人気が高い。香りもよく、果汁。
アイベリー イチゴの中でも特に大型(1粒=40~50g)で、高級品種。1983年に登場した品種で親株は公表されていないが、アメリカ産のイチゴと日本産のイチゴの交配によって生まれたとされている。開発が愛知で行われたことから、「愛」をとってアイベリーの名がついた。糖度・酸味が高く、果肉は中心まで赤い。生食以外に、ジャムやゼリーにも向く。長い紡鐘形で、色、味ともに良く、形や香りの芸術価値も高い。
宝交早生(ほうこうわせ) 1955年、兵庫県で生まれた品種。宝塚で交配したので「宝交早生」と名付けられた。「とよのか」が出るまでは、西の主力品種だったが、現在は交配品種として育成されている。円錐形で鮮赤色、強い甘味が特徴。寒冷地の露地栽培に向く種で果実が柔らかい。果実が柔らかいため、輸送性・棚もちが悪く、現在ではほとんど流通していない。ダナーとイチゴ戦争を起こして大衆化に貢献した品種といえる。
ダナーイチゴ イチゴ革命・イチゴ戦争の火付け役となった、アメリカ産の品種。1945年にカリフォルニア大学で育成され、日本には1950年頃導入された。大粒で果肉まで赤いのが特徴。甘味は低めだが酸味とのバランスが良く、イチゴミルクなどで多く食された。果肉がやや硬めで輸送しやすく、日持ちが良い。現在は栽培が激減。
福羽(ふくば) 国産の食用・栽培イチゴのパイオニア的品種。1899年、フランスから導入された品種「ジェネラル・シャンジー」から新宿御苑に勤務していた福羽逸人博士が育成した。当初は門外不出(皇室用のみ)とされ「御苑イチゴ」、「御料イチゴ」などと呼ばれ庶民には手の届かない存在だった。促成栽培の高級品として1960年代まで栽培され、その後、育成親として「麗紅」や「秋香」、「芳玉」などの名品を生んでいる。
麗紅(れいこう) 1976年に発表された品種で、「福羽」と「はるのか」の交配育成。円錐形の大粒の品種で近年栽培量が増えた。1月下旬から6月下旬まで出まわる高品質果実。
芳玉(ほうぎょく) 福羽イチゴの選抜育成品種。紡鐘形をしていてやや小粒、甘味が強くてさわやかな酸味がある。
明宝(めいほう) 粒が大きく、ずんぐりした形。果皮はオレンジがかった紅色で、果肉は白く、上品な香りがある。
とちおとめ 栃木が原産。女峰系の「栃の峰」と「久留米49号」を交配して育成され、1996年に登録された割と新しい品種。女峰より粒が大きく日持ちが良い。収量性が高く農家の高い評価を得て、栃木を中心に栽培されている。酸味が少なく、甘みが強い。「女峰」に代わる主要品種になるものとして期待されている。
章姫(あきひめ) 静岡原産の品種。1985年に「久能早生」と「女峰」を親にして誕生し、1992年に登録された。糖度は「女峰」並みだが酸度が低く粒がやや大きめ。果実はかなり長い円錐形で果肉は淡紅色。果皮、果肉ともにやや柔らかい。
さちのか 九州:久留米原産。イチゴ界の新顔。「とよのか」と「アイベリー」の交配種。生産者・消費者に幸あれという意味をこめて、「さちのか」と名づけられた。糖度・酸味・ツヤ・実色・食味ともに文句のない品種。糖度、ビタミンC含量が「とよのか」や「女峰」より高い。果形がよく整い、果実硬度が「とよのか」より約20%高いため、流通にも非常に向く。その一方、現在の主要品種中もっとも栽培が難しい品種でもある。
久能早生(くのうわせ) 静岡の久野山の石垣イチゴとして有名な品種。日当たりの良い山の斜面を利用して、石垣(現在はブロック)のあいだにイチゴを植えるという独特の栽培方法をとる。酸味がほどよく、ケーキにもよく使われる。
オランダイチゴ 日本国内で最初に栽培されたイチゴの品種。しかし、当時は観賞用でしかなかった。日本にイチゴが伝来したのは徳川末期(1830~1840年)で、イチゴの和名を「オランダイチゴ」と言う。恐らく、オランダ船で長崎にもたらされたものと考えられる。
あまおう 福岡県原産の新品種。「あ」かい、「ま」るい、「お」おきい、「う」まいの頭文字をとって名づけられた。粒の大きさや、イチゴの持つ魅力(甘味やコク、香り、色ツヤなど)の全てにおいて「とよのか」超えることを目指して育成された。現在、「とよのか」の生産に追いつく勢いで生産量が伸びている。
ももイチゴ 徳島県佐那河内村の30数軒の農家のみで栽培される貴重な品種。徳島と大阪、ネット通販でのみ入手可能。大粒で桃の形に似ていることから名前が付いた。
ももイチゴ 徳島県佐那河内村の30数軒の農家のみで栽培される貴重な品種。徳島と大阪、ネット通販でのみ入手可能。大粒で桃の形に似ていることから名前が付いた。
マーシャル 昭和6年頃より静岡県に導入された品種。淡色で食味はよく、収穫量もある事から広く普及した。京浜市場でも早出し産地として重視されていたが、昭和30年頃からのビニールを利用しての半促成栽培が発展するに伴い次第に作付けが減少した。
堀田ワンダー 「福羽」に「四季成りイチゴ」を交配して出来た品種。昭和33年から昭和56年まで石垣イチゴとして栽培された。当時はクリスマスケーキになくてはならない品種で、東京市場の12月のイチゴ占有率の90%を越えていた。
さがほのか 佐賀原産の品種。平成3年、「大錦」と「とよのか」を親にして生まれ、平成13年3月に種苗登録された。平成17年には佐賀県内の作付けの92%が「さがほのか」になった。果形がよく、秀品率・大玉率が高い。酸味が少なく、すっきりとした甘さ。光沢のある鮮紅色。
紅ほっぺ(べにほっぺ) 静岡県原産で、「静岡11号」の愛称。「章姫」と「さちのか」を交配して育成、平成14年に農林登録された品種。果皮の色は鮮赤色で光沢は良い。果形は長円錘形。食味は適度な酸味を有し、高糖度。
しずたから 静岡農試が育成。昭和55年より栽培。
     
【品種の割合(系統作付面積分)】
品種名 18年産 19年産
とちおとめ 34% 34%
とよのか 12% 8%
さちのか 12% 10%
あまおう 11% 11%
章姫 8% 7%
さがほのか 12% 15%
女峰 2% 1%
その他 10% 13%

(注)系統とあるのは、農協を通じて出荷された分という意味です。平成19年産イチゴ主産県協議会(H18年10月23日開催)資料より作成

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