身近にある優秀な健康食材-牡蠣について見てみましょう

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海のミルク、牡蠣

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牡蠣

牡蠣が「海のミルク」と言われるワケ

牡蠣は子どもからお年寄りまで幅広い方にお勧めしたい食材です。「海のミルク」といわれる牡蠣は、海の恵みをぎゅっと凝縮させた栄養豊かな食品で、古くからその栄養価の高さで珍重されてきました。聖書にちなんで「海のマナ(神から奇跡的に授かった神秘の食物)」と呼ばれることもあります。

牡蠣は栄養バランスが大変良く、たんぱく質・脂肪・糖質といった3大栄養素はもちろん、リン・カリウム・カルシウム・マンガン・ビタミン類ナイアシン・鉄・銅・亜鉛なども豊富に含んでいます。

【牡蠣に含まれる3大栄養素】
100g中(78カロリー)・・・蛋白質10g、脂質2g、糖質5g

牡蠣は総合スーパー健康食品!

脳、胃、肝臓、血液、目、皮膚など、体のあらゆるところに万能な栄養素を備えている牡蠣。特に注目すべきは亜鉛の含有量です。牡蠣100g中になんと40mgも含まれていて、他の2枚貝の10倍以上、食品の中でもトップクラスの含有量を誇ります。その差は他の食材と比べると一目瞭然です。亜鉛にはホルモンの分泌を良くする働きがあります。ですから、美肌になりたい女性や、最近元気がないなぁなんて言っている男性には特にオススメです。

【亜鉛量の比較(正味重量100gの場合)】
牡蠣・・・・・・・亜鉛40mg
いわし・・・・・・亜鉛1.2mg
牛もも肉・・・・・亜鉛4.6mg
卵・・・・・・・・亜鉛14mg

なぜ牡蠣には栄養が豊富?

皆さんは牡蠣の生態をご存知でしょうか? 貝類は本来、自分の身を守るために外敵に対する防衛手段として砂の中にもぐったり、泳いで移動したりします。しかし牡蠣は、一旦棲む場所を決めたら一生そこから動かないんです。外敵が近づいてもじっと殻を閉ざすだけでぴくりとも動きません。
実はこの「動かない」ことが、牡蠣の豊富な栄養素の秘密なんです。

他の貝の場合には、動くために栄養分が消費されます。しかし、牡蠣の場合はじっとしている事によってどんどん蓄積されていきます。牡蠣が海の総合栄養食だと言われる由縁は、こんな「ウルトラ省エネ型」の生態にあるのです。

これが牡蠣の健康パワー

では、牡蠣の健康パワーについて見てみましょう。

グリコーゲン

多糖類の一種で、肝臓や筋肉に蓄えられ、体を動かすエネルギー源となります。牡蠣に含まれる糖質のほとんどは効率よくエネルギーに変わるグリコーゲンで、肝臓の機能を高める効果があるとされています。食物の消化吸収を促進させ、肝臓の機能を高めるので、疲労回復や体力増進、脳の活性、糖尿病予防、肝臓病の予防、皮膚の新陳代謝の活発化などが期待できます。

タウリン

タンパク質を構成するアミノ酸の一種。脳に働きかけてストレスを解消し、血圧の上昇を抑えて脳卒中を予防するという効果や、肝臓にたまった中性脂肪を排出する働きがあります。またフランスの医学界で、カキに含まれるタウリンに癌を予防する効果を確認しています。二日酔い予防、肝脂肪の改善、胃炎、胃がんの予防に。牡蠣にはイカやタコの倍以上のタウリンが牡蠣には含まれています。

亜鉛

亜鉛は動物の細胞分裂や成長に関わりが深い栄養素で、新陳代謝を活発にして、肌荒れを予防します。また、男性へは男性ホルモンの分泌を促進させ、生殖能力の低下を防ぎます。また、疲れ目、味覚障害の防止にも効果が期待できます。

貧血の予防や保温効果があるために、冷え性などに効果的です。貧血防止、造血作用に効果が期待できます。

こんな人におすすめです

忘新年会シーズンは暴飲暴食が続きやすく、胃腸を含めて体に思わぬ負担をかけがちです。牡蠣は酒の肴として美味しいだけでなく、含まれる栄養素は実に多く、私たちの体に様々な効用を与えてくれます。美味しいだけじゃなく、体の悩みまで解消してくれる牡蠣を積極的に摂ってみてはいかがでしょう。

【こんな方にオススメ!】

  • お酒をよく飲む人
  • 肝臓が気になる人
  • 疲れが気になる人

牡蠣パワーを手に入れるために必要な一日の摂取量は、なんとたったの3個。たったこれだけで十分な栄養を摂取できちゃう牡蠣は、正に「貝の王様」ですね。

Rのつかない月に牡蠣を食べるな!

ヨーロッパのことわざに「アルファベットでRのつかない月(5月~8月)には牡蠣を食べるな」というこというのがあります。日本にも同じようなニュアンスのことわざがあり「花見を過ぎたら牡蠣食うな」と言われています。このことわざ、ちゃんとした裏付けがあるんですよ。

Rのつかない5月~8月(May, June, July, August)は、一般に牡蠣の産卵時期にあたります。産卵期の牡蠣は産卵に全パワーを注ぐため、体内に蓄積されたグリコーゲンを多量に消費します。そのため、身が痩せてしまって旨味がなく、まるで美味しくありません。また、体力が落ち抵抗力が弱まるために、牡蠣が病気になりやすい時期でもあります。その上、夏の海は細菌汚染がひどいので、牡蠣の鮮度は落ちやすく腐敗が早まります。当然のことながら、食中毒になる可能性が高い時期ということになります。このようなことから、Rのつかない5月~8月は食用に適さないといわれています。

なお、9月(September)には月にRがつくものの、日本では牡蠣を食べるのに適した時期とは言えません。海水はまだ温かく、牡蠣の身がしまっていないからです。最近は夏が旬の岩牡蠣も出回っていますが、やはり牡蠣を美味しく食べるなら身がグリコーゲンでぷりぷりになる12月から翌3月あたりが◎。寒くなるにつれグリコーゲンを蓄えて旨味が増した牡蠣は、翌4月頃まで市場に出回ります。