広告代理店が異業種参入して、シニア犬向けペットサプリを開発した理由とは
ペット特集

代理店クライアントからの紹介がきっかけ

編集部:広告代理店を経営されているのに、なぜ異業種参入してまでペットサプリを開発することになったのでしょうか。
藤澤氏:サプリメントのOEMを手掛けているクライアントさんに「社長、このサプリいいよ」と薦められたことがあったのですが、そのサプリを摂っていたときにとても体調がよかったんですね。「人にいいのだったら犬にもいいのかもしれない」とふと思ったのがきっかけです。14歳になるメリーというゴールデンリトリーバーを飼っているのですが、ここ数年体調がすぐれず入院するほど弱ってきていたのです。
編集部:大型犬で14歳といえば長生きしているほうだと思いますが、かなりの老犬ですから体調管理などに気を使わなければなりませんね。
藤澤氏:そうですね。体力が日に日に衰えていくのを目の当たりにしていて、いつ何があってもおかしくないという状態でした。目もあまり見えなくなってきているようですし、じっとしていることが多くなりました。10歳くらいのころまでは元気に外を走り回っていたのですが、12歳を過ぎたあたりから急に具合が悪くなってしまいまして。少しでも改善できればとフードを変えたり、サプリメントを与えたりしたこともありましたが、あまり効果は感じられませんでした。既存の商品にいいものがないのであれば、新たに作ってしまえばいいのではないか…とそのとき考えたわけです。

編集部:ご自分の愛犬のため、シニア犬のためにサプリメントを開発するといっても、いざ異業種参入となればそれなりにハードルが高いと思うのですが、まず何から着手したのですか?
藤澤氏:“フルボ酸”を配合したシャンプーやサプリメントを試したときに非常にわたしが効果を実感していたので、最初から“フルボ酸”ありきでスタートさせました。ただ“フルボ酸”が本当に犬によいものなのかどうか、ペット関連のコンサルティングをしている方や栄養学の専門家に調べていただいたり、獣医さんにお話を伺ったり。さらに犬の嗜好や犬に必要な栄養素などについても専門家にもお聞きして、“フルボ酸”にどのような成分をプラスすればいいのか、商品企画をつめていきました。2008年の12月ごろに着手して、この『DOCTOR+DOG<シニア>』を発売したのが2009年10月中旬頃。7歳以上のシニア犬の健康増進と病気の予防を目的としたサプリメントですが、現在では病気がちの子や体力のない子にも使っていただいています。
乳がんの手術を3回、最近は皮膚病も悪化して…
編集部:先ほど10歳頃までは元気だったと言われましたが、それまでメリーちゃんはまったく病気にはかからなかったのですか?

藤澤氏:いえ、じつは4~7歳のあいだに乳がんの手術を3回も受けているんです。非常にかわいそうでしたね。なんとかがんを克服して長生きはしてくれていますが、アレルギーや皮膚炎、脱毛や白内障と高齢になればなるほどさまざまな症状が出てきてしまいましたね。“フルボ酸”を選んだ理由のひとつは、免疫亢進作用があることでしたから、その効果には大いに期待をかけました。メリーには1日でも長く生きてもらいたいですからね。
編集部:メリーちゃんに『DOCTOR+DOG』を与えてみて、具体的にはどのような変化が見られましたか?
藤澤氏:商品化の半年くらい前からフードにふりかけて食べさせているのですが、夏には必ず皮膚炎がひどくなっていたのに(写真参照)、昨年の夏は皮膚炎にならなかったですね。それから口臭や便臭も軽減しました。そのほかお客様からは、毛が抜けにくくなって毛艶がよくなったとか、食欲が増してフードをよく食べてくれるようになった…というようなお声をいただいています。さらに腸内環境を整えてくれるため、軟便の子にもお勧めできます。クスリのように病気を治すといった目的のものではありませんが、シニア犬がより健康に長生きするためのサポートができればいいですね。飼い主さんはご自分のペットのようすをよく観察してあげて、体調管理してあげることが大切だと思います。なんといっても犬はしゃべることができませんから。

編集部:本当にそうですよね…。「ここが痛いの」とか「具合が悪いんだよ」とか、わたしたちには訴えることができないのですものね。
藤澤氏:ペットのためにサプリメントを与えてあげるというのも、飼い主の愛情表現のひとつだと思うんですよ。たっぷりと時間を使ってかまってあげて、体調も気にしてあげて、なるべく一緒にいてあげる。ペットが亡くなってから「もっとこうしてあげればよかった」なんて後悔したって遅いですからね。実際、商品化する前に高齢犬の飼い主たちにアンケートをとったのですが、意外だったのはペットをすでに亡くしたかたがたから「もっと早くにこういったサプリメントを知っていればうちの子にもあげられたのに…」「今度の子にはぜひ使ってみたい」といった声が多かったこと。若くて健康な犬の飼い主がサプリメントの必要性を感じないのは当然かもしれませんが、高齢犬でも特に健康に問題がない場合は、サプリメントにはあまり興味を抱かないというのが現実なんです。
“フルボ酸”という機能性原料への期待
編集部:“フルボ酸”という原料は一般にあまり知られていませんが、どのような成分なのでしょう。
藤澤氏:少し専門的にいえば、「堆肥化物の豊富な土壌に存在する腐食構成物質」ということになります。“フルボ酸”は古代の動植物、魚介類、藻類などが微生物によって分解・発酵・合成を繰り返した堆積土壌から抽出された“フミン物質”にさらに手を加えて精製する希少な原料。商品化のための原料確保には苦労しました。専門家にお聞きしたところでは、最も強力な天然抗酸化物質のひとつだそうで、生物学的にも強い活性を持っていることから、機能性成分として注目されていると聞いています。キレート化ミネラルを多く含んでいるうえ、植物などが微生物により分解される最終生成物なので分子量が非常に小さく、舌下や小腸、経皮からの吸収にも優れていて、ヒ素や重金属といった有害ミネラルの排出作用もあるそうです。

編集部:『DOCTOR+DOG』には“フルボ酸”のほかにどのような成分が配合されているのですか?
藤澤氏:主原料は“サラゴールド”というものを使用しているのですが、その約8割を占める“サンシーズ(海洋性堆積物/フルボ酸含有)”は免疫賦活作用や病気の予防、治癒力の促進といった効果が確認されていて、鯉の感染症予防やサラブレッドの成長促進・健康維持のための飼料として、すでに採用されているもの。そのほかに“ローヤルゼリー”や“プロポリス”、“モロヘイヤ”、“笹パウダー”、“ニンジン粉末”が含まれています。さらにシニア犬の健康増進や病気の予防に必要な成分“ビール酵母”と“大麦若葉”も配合して、犬の嗜好性についても十分に考えました。体内毒素の浄化と細胞の代謝促進、活性の強化、免疫賦活作用といった、いわゆる“恒常性維持機能”を高め、自然治癒力を高めるというエビデンスがあります。
編集部:愛犬のために開発するとなれば、ペットフード業界で取りざたされている原材料の安全性に対する心配もあったと思うのですが。
藤澤氏:配合した原料については日本食品分析センターなどですべて成分分析も実施されていますし、大腸菌や黄色ブドウ球菌などの安全性に関する検査もすべて不検出もしくは陰性という結果が出ています。メリーが長生きするために作ったようなものですから、食品としての安全性には最大限に気を配ったつもりです。
安価なサプリメントやフードは与えるべきではない
編集部:先ほどもお聞きしましたが、フードやサプリメントの原料の品質については、多くの専門家が警鐘を鳴らしています。しかし実際には安価なフードやサプリメントが出回っているようです。
藤澤氏:『DOCTOR+DOG』は小型犬であれば1ヵ月程度もちますが、中型犬や大型犬の場合は1~2週間程度しかもちません。ですから80gで5,600円という価格は少し高いかもしれない。ただ、本当にいい原料を使ってフードやサプリメントを作るのであれば、絶対に市販されているような安い価格で作れるわけがない…と思っています。
編集部:生産性や原価削減にばかりこだわり、品質や安全性の担保がおざなりになっていると…。
藤澤氏:そうです。忙しいとか面倒くさいとか、値段が高いからなどといった飼い主の勝手な都合で危険な食品を与えてしまっているケースも非常に多いのではないでしょうか。先ほども言いましたが犬や猫はしゃべりませんので、効果があるのかないのかよくわからないサプリメントに高いお金を払い続けることはなかなか難しいのではないかと思うのです。でも、ペットにも予防医学という考え方をぜひ取り入れていただいて、本当にペットの健康維持にいいものを与えていってほしい。わたしはそう考えているのです。
編集部:今後『DOCTOR+DOG』以外にも商品開発をする予定はありますか?
藤澤氏:アレルギー体質の子や虚弱体質の子のためになるようなペットサプリを『DOCTOR+DOG』のシリーズ商品として開発していく予定です。ペットの健康や幸せを本当に考えて作っていないメーカーもあるとは思いますが、わたしは今後も犬が本来持っているチカラを最大限活かせるような、自然治癒力を高めるサポートとなるような、そんな商品をみなさんに提供していくつもりです。

Profile
藤澤 孝氏
株式会社インターカラー代表取締役。本業は“ローコスト”を売りとする広告代理店だが、その多忙な業務の合間を縫ってシニア犬向けのサプリメントを開発。販路はネットによる直販を中心に、ペットの健康関連商品を取り扱うペットショップやクリニックなどに卸していく予定。特にシニア犬や病弱なペットのケアに力を入れているような、ペット愛好家のコミュティとなっているような店舗を開拓していきたい考えだという。
【株式会社インターカラー】
東京都新宿区西新宿7-7-26 ワコーレ新宿第一ビル1005
TEL:03-5332-5571 FAX:03-5332-5572
E-mail:ddog@intercolor.co.jp
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