怪しい健康情報の見抜き方


皆さんは、ブレンド茶の中身をご存じでしょうか?私は今まであまりそれらの内容に気を止めていなかったのですが、あらためてみると実にいろいろな成分が含まれていることが分かります。玄米、緑茶、大麦などは分かるが、アマチャヅルなんばんきび、などといわれるとどんな植物だか分かりません。私達はそのようなお茶を常用しているのです。
MedWaveでも紹介されたが、日本プライマリケア学会では健康茶で低ナトリウム血症をきたした例が報告されました。低ナトリウム血症の一因として、お茶の利尿作用によるナトリウムの喪失が推測されるといいます。そういえば、つい先日ある患者さんが、健康茶を飲んだところ全身に発疹がでたと私のクリニックに訪れました。その後軽い肝障害もでたので色々調べたのだが、原因は健康茶以外思い当たらなかったのです。どうも健康茶にはいろいろ問題がありそうです。
平成8年には輸入茶にフェンフルラミンという薬物が検出され、問題になりました。フェンフルラミンは欧米で抗肥満薬として使用されていましたが、今は心臓弁膜症を引き起こすということで販売中止になっています。日本でもダイエットをうたったお茶を国民生活センターが調べたところ、35銘柄すべてに医薬品であるセンナが含まれていました。その後、平成10年の神奈川県衛生研究所の報告でも、ダイエット茶26種類中15種類でセンナあるいはダイオウが検出されています。まさに、この原稿を書いている最中にも、都の衛生局はダイエット茶81種類中1種類に、センナが検出されたと発表しています。センナは便秘の治療薬でありますが、副作用として腹痛や嘔気などがあり、妊婦には禁忌となっている。そのほか、海外ではある種のハーブティーで肝障害などを起こしたとの報告もあります。
健康食品は一般的に、錠剤やカプセルの形態をとることが多いようです。したがって、消費者に薬効を期待させてしまう一方で、副作用に対する警戒感も僅かながら存在します。これに対し、健康茶の類は形態が全く食品であるため、警戒感が薄れやすく、大量、長期に飲まれます。わずかの成分の問題が将来健康に影響しないとも限らない。たかがお茶といえども、その成分にも注意が必要です。
コンテンツ提供: 小内亨先生(おない内科クリニック)