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2007/03/20 135号

もくじ

【今日の話】お酒が「ホルマリン」に変身?!

【更新情報】世界一ホットな健康情報 他

【編集後記】顔で“飲む”ヒト

今日の話:お酒が「ホルマリン」に変身?!

そろそろお花見のシーズン到来です。
「桜を見ながらちょっと一杯」なんて、日本人らしく風流に季節を楽しみたいものです。

花見酒だけに限らず、これからの季節は何かとお酒を飲む機会が多くなりますよね。そこで注目したいのが「肝臓」です。

今回は、知っているようで知らない「肝臓」のヒミツをお伝えします!

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◆沈黙の臓器

肝臓は腹部の右上に位置しています。ほぼ肋骨の下に収まっていて、上の方には横隔膜があります。

肝臓は非常に多機能な臓器で、代謝、排出、解毒、体液の恒常性の維持などにおいて重要な役割を担っていますが、特にアルコール分解能があることで一般には知られています。また、十二指腸に胆汁を分泌して消化にも一定の役割を担っています。

このように、肝臓は私たちのカラダの中で非常に重要な役割を果たしていますが、再生能力が強いため損傷が起きても症状が現れにくい臓器です。
自覚症状が出る頃には、病状が悪化、進行していることも少なくありません。そのため「沈黙の臓器」と呼ばれることがあります。

肝臓は、無口で弱音を吐かず、自分の傷は自分で治そうとする頑張り屋さんですが、負担をかけすぎてしまうと取り返しのつかないことになりかねませんよ。

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◆肝臓は化学処理工場だった!

肝臓は腸で吸収された栄養分たっぷりの血液が流れ込む場所。栄養素は一時肝臓に蓄えられ、利用されやすい形になって全身に送り出されています。

また、肝臓にはアルコールや薬、アンモニアなどの有害物質を分解する解毒作用もあります。さらに、胆汁の生産も行います。このように、肝臓は「体内の化学処理工場」の役割を担っています。

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◆肝臓は大きい?小さい??

みなさんは肝臓の大きさをご存知ですか?肝臓は人間のカラダの中で最も大きい臓器で、成人男性の場合だと約1.2kgの重さがあります。

体内の化学処理工場である肝臓の構造は、まさにコンビナート。肝小葉(かんしょうよう)という1~2mm四方のブロックで構成されています。このブロックは非常に小さなものですが、その中には実に50万個もの肝細胞がびっちり並んでいます。

肝臓に1分間に流れる血液は1,000~1,800ml。昼夜を問わずフル稼動で、私たちの命を支えてくれています。

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◆切っても再生する驚異の臓器

肝臓は驚異的な再生能力を持つ臓器。たとえ手術で肝臓の7割を摘出したとしても、時間をかければ元の大きさまで再生されます。

人間のカラダでこのような再生能力を持つ細胞は、肝臓や皮膚、骨髄などのごく限られた部分にしか見られません。

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◆お酒が「ホルマリン」に変身?!

「お酒は毒じゃないでしょ?」―そんな声が聞こえてきそうですね。いえいえ、そんなことはないのです。
アルコールは胃や腸で吸収され、門脈という静脈を通って肝臓に運ばれます。そして、まず「アセトアルデヒド」という物質に分解されます。勘の鋭い方ならもうお分かりかもしれませんが、「アセトアルデヒド」はホルマリンの一種。人体にとっては非常に有害な物質なのです。

これをそのままにしておくわけにはいきませんよね。
そこで肝臓は更に分解を行い、有害物質である「アセトアルデヒド」を害のない「酢酸」にしてしまいます。
酢酸はその後、ほかの臓器や組織で炭酸ガスと水に分解され、やがて体外へと排出されます。肝臓って優秀でしょう?

しかし、アルコールは肝臓を一度通過しただけで100%分解されるわけではありません。分解されなかったアルコールは、全身をめぐった後、再び肝臓に到達して再処理されます。これを数回繰り返し、完全に分解されるのです。

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◆お酒が強い人と弱い人の違いって?

アルコールは肝臓で有害物質「アセトアルデヒド」に分解されます。これを肝臓が再び分解し、カラダに害のない「酢酸」に分解します。
この流れはお酒が強い人も弱い人も同じです。では、何が違うのでしょうか?

これには、アセトアルデヒドを酢酸に分解する際に使われる「ALDH(アセトアルデヒド脱水素酵素)」という酵素の量が関係しています。

お酒に強いか弱いかは、生まれつきこのALDHという酵素をどの程度持っているかによって決まっています。
中にはこの酵素をまったく持っていない人もいます。日本人はもともとこの酵素の量が少なく、欧米人に比べてお酒に弱いといえます。

ALDHが少ないと、アルコールを上手に分解することができません。
そのため、悪酔いや急性アルコール中毒を引き起こしてしまうのです。お酒を飲んですぐに顔が赤くなる人はALDHがあまり多くありません。ですから、お酒を飲むペースには十分気をつけて。

「酒は鍛えれば飲めるようになる!」
お酒が強い人たちはこういいます。しかし、これは大きな間違いです。どんなにアルコールで肝臓を鍛えても、ALDHの量は増えたりはしません。

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◆お酒を飲むならコレを摂ろう!

お酒のお供として優秀なのは、「もろきゅう」です。
もろみ味噌は、マルチビタミンで栄養素の宝庫。そして、キュウリにはアルコールを分解する酵素が多く含まれています。キュウリを含むウリ科の植物は、総じてアルコール分解酵素が多いと言われています。キュウリの酢の物やヘチマの炒め物などもお勧めです。

ノロウイルスで警戒されている牡蠣ですが、これもお酒との相性はバツグンです。
牡蠣には亜鉛とタウリンが含まれていて、これが肝臓の働きを活性化します。しかし暖かくなってくると、やはりウイルス感染の危険は否めません。これからの季節はご注意を。

簡単に摂取できるものだとウコンがあります。
ドリンク剤やサプリメントなども手軽に入手できるので、お酒の席の前に飲んでおくのも良いかもしれませんね。ウコンには肝機能を強化する「クルクミン」が含まれています。

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さてさて、いかがでしたか?
肝臓は、お酒を飲まない人にとっても非常に大切な臓器。そして、アルコールの影響だけでなく、様々な影響を受ける臓器です。お酒が好きな人もそうでない人も、肝臓を大切にしてくださいね!

更新情報

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顔で“飲む”ヒト

私はお酒が飲めません。
全く飲めない訳ではありませんが、殆んど飲めません。
正直、少量でグラグラするか記憶を失うかのどちらかです。きっとALDHが少ないんだと思うんですよ。

・・・にもかかわらず、よく言われるんです。

「一升瓶が似合う方ですよね~」と。

確かに、感覚は“中年オヤジ”かもしれません。
でも、心は三十路になっても“乙女”なつもりです。そのあたりを誰も分かっちゃくれないんですよ。

ある食事会でのこと。
仲間の後輩がウーロン茶を飲む私に言うわけです。
「肝臓のために、これどうぞ」―差し出されたのはウコンでした。
また、別の仲間の後輩はこう言いました。「さすが、○○さんのお友達だけあって強いですよねー」

「ウーロン割り」をガンガン飲んでいると思われちゃったんですね。

毎度のことではありますが、顔だけで飲める奴だと判断されます。
私みたいな顔のヒトって、飲んだくればっかりなんでしょうか。それとも、あまりに私のテンションが高いので、酔っていると思われてしまうのでしょうか。

「お酒、弱いの・・・」
こういう台詞が似合う、可愛らしい女性に憧れます。

(ノンアルコールでも酔っ払い@唐鎌)

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2007/03/20 135号
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