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サプコミトップ > 健康管理 > 子供食育健康情報 > レッスン6:食育で健やか子育て(4) ~子どもの脳を作る「脂肪」~

レッスン6食育で健やか子育て(4)
~子どもの脳を作る「脂肪」~

どうして脂肪について取り上げるのか?

脂肪と聞くと、多くの人が「肥満」「ダイエットの敵」などと嫌がりますが、そもそも私たちの身体が機能するにはその脂肪が必要だということを忘れてはいけません。 特に2歳未満の子どもたちが低脂肪の食生活を送るのはとても危険です。子どもの食育情報お母さんがダイエットに夢中で、子どもにも極端に脂肪をカットした食事を与えたり、子どもが将来肥満にならないようにとむやみやたらと脂肪が少ないメニューにこだわったりしていませんか?本当に問題なのは、私たちが間違った種類の脂肪を摂取しがちだということなのです!

なぜ子どもに脂肪が必要なのか、どんな種類の脂肪が必要とされているのか、さっそく見ていきましょう。

乳幼児の脳の発達にかかせない!

成人の場合、脳は体重の2%を占め、総エネルギーの20%を消費します。では胎児の場合はどうでしょう?胎児の脳は体重の16%以上、成長のためのエネルギーの約70%を消費。しかも、その脳の約60%が脂肪からできています。

出生から1歳になるまでの間に、脳はその大きさを3倍にします。脳の成長ために必要とされるものはもちろん脂肪です。母乳はその40%~50%が脂肪なので、大自然がいかにして脳の発達のために正しい構成を創り出しているか、あらためて感心させられます。

脂肪とIQの関係

乳児の脳の発達と、様々な種類の脂肪がどのように関連しているかについて、研究が進むにつれて徐々に明らかになってきました。具体的にどのような研究結果があるのかを以下に挙げてみました。

  • 誕生直後から4ヶ月まで必須脂肪酸を補強した調整乳を与えた乳児たちは、月齢10ヶ月の時点で、問題解決能力が向上していた
  • ふさぎこみや注意力欠如など、神経系の症状がn-3系列の必須脂肪酸栄養補助剤を与えることで改善が見られた
  • 母乳で育てられた子どものほうが、調整乳で育った子どもよりも学習能力で勝っている傾向があるのは、母乳の中により多くのDHAが含まれていることが原因である可能性が高い

脂肪の種類を学ぼう!

脂肪が子どもにとって欠かせない栄養素であることは分かってきました。では次に、「DHA」「n-3系列」など、脂肪を分類する用語について解説します。

子どもの食育情報

飽和脂肪酸とは、摂りすぎると心臓病や脳梗塞の発症と関係があるといわれている脂肪のことです。肉類・牛乳・バター・ファーストフードの揚げ物など、多くの加工食品に含まれています。

不飽和脂肪酸こそ私たちが注目すべき脂肪の種類です。適度に摂取することで、動脈硬化を予防してくれます。その中でも、多価不飽和脂肪酸に分類されるn-3系列、n-6系列の脂肪酸は、体内で合成されない(またはされにくい)ものなので、子どもの食育情報必須脂肪酸と呼ばれ、食品からの摂取が欠かせません。

必須脂肪酸がもたらす健康上の長所

  • ★血圧を低くする
  • ★癌予防に効果的
  • ★視力、特に夜間の視力を改善する
  • ★アトピー性皮膚炎など、皮膚のトラブルを改善する
  • ★喘息患者の肺機能を改善する
  • ★注意欠如・注意力散漫の子どもによい影響を与える可能性がある

必須脂肪酸はどのように摂ればいい?

n-6系列は比較的摂取しやすいと言われている一方で、n-3系列は非常に摂取するのが難しく、現代人が不足しがちだと言われています。そこで、n-3系列をより多く含む食品を紹介します。子どもの食にかかわっている人は、脂肪の種類や必須脂肪酸が多く含まれる食材のことをきちんと学び、普段の食事から気をつけていきましょう。授乳中のお母さんたちは特に意識しながら摂取しましょう。

n-3系列を多く含む食物

  • ★亜麻仁油(あまにゆ):n-3系列だけでなく、n-6系列も豊富な優秀食品
  • ★菜種油:菜種油入りのマヨネーズを使う。
  • ★クルミ:n-3系列の脂肪酸が豊富に含まれている。クルミ油を活用しても良い。

本日のおさらい

  • その1:脂肪は乳幼児の脳の発達に欠かせない栄養素である!
  • その2:脂肪は、IQや視覚機能と関連していることも明らかになってきている!
  • その3:特に必要なのは「n-3系列」と呼ばれる必須脂肪酸!
Dr. Christine Wood
著者:Christine Wood医学博士

医学顧問委員会の委員長として、栄養補助食品会社であるUSANA、Health Sciences社及びサーブのスポークスマンとしてアメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド及び日本各地で、医師、保険専門家はもとより、子どもたちの両親をも対象にして、子ども栄養学に関しての講義をして廻る。
著書に『How to Get Kids to Eat Great & Love It!』

杉原桂
監修:多摩ガーデンクリニック 杉原桂 小児科院長

平成10年昭和大学医学部卒業。大学病院勤務を中心に、千葉県こども病院未熟児新生児科でこども専門医療に従事、町田市民病院小児科などで地域医療にも関わる。2001年から沖縄県石垣島の県立八重山病院で離島医療に携わる。2002年、アレルギーの専門病院である国立病院機構相模原病院の小児・小児アレルギー科へ配属。最先端の気管支喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーの治療に関わる。子どもにとって何が一番よいのかを常に考えながら、代替医療、統合医療を積極的に取り入れている。
http://www.tama-garden.com/

寺井まりこ
編集:寺井まりこ(日本サプリメント評議会)

平成17年立教大学コミュニティ福祉学部卒業。平成19年東京国際大学大学院臨床心理学研究科修士課程卒業。メディカルサプリメント指導士。児童福祉司。食育指導士。プレイセラピーや発達心理学を学び、小学校でスクールカウンセラーとして子どもの心理面のケアを行う一方で、食育・栄養学などの知識も有し、心身両面からの治療および発達支援を研究している。

【参考文献】
  • Christine Wood,M.D.(2002)「How to get Kids To Eat Great and Love It!」Griffin Publishing Group
  • 永川祐三(2002)「最新版 病気を治す栄養成分Book」 主婦と生活

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