生後8ヶ月ごろから1歳に向けて、赤ちゃんたちは手を出してはいけない物に手を出すのが大好きになります。リモコン・電話・電気のコード・パソコンの鍵盤など。買い与えられた高価な玩具よりも、大人たちが日常使っている品物の方が遥かに魅力的に見えるのかもしれません。
更に、赤ちゃんたちはハイハイという移動手段を体得します。ものすごいスピードであちこち這い回る赤ちゃんを追いかけてつかまえるのに、親は大変苦労することでしょう。
この時期には哺乳瓶からお皿を使う食事へ成長していきます。非常に急速に成長をみせる赤ちゃんもいれば、逆になかなか成長をみせない赤ちゃんもいます。何度もいいますが、基本的には一人一人が持つ自前のペースに任せればいいのです。
また、この時期のポイントとして、できるだけ多くの選択肢を与えることが大切です。車の中や電車の中など、赤ちゃんにかわいらしい形をしたスナック菓子をひっきりなしに与えておけば、親は平穏な時間を確保できそうな気がします。ですが、そのような罠にひっかかってはいけません。後で大きな後悔をすることになりかねません。
子どもに「早く歩け」とせかしたり、反対によちよち歩かれては面倒とばかりに歩行練習をさせなかったりしたら、この時期に訪れるべき目覚しい成長を阻害してしまうこととなります。
食事に関しても同様です。親には忍耐が求められることもあるでしょう。赤ちゃんをせかさず、自分で食べる技術を身につけるのを待つのです。親が与えたほうが簡単だし、早いし、汚さないし・・・などと考えて、赤ちゃんが自分で食べるのを邪魔しないように。
この時期には次の2点の発達ポイントに注目して食事のメニューを考えると良いでしょう。
好奇心旺盛で何でも口に入れたがる赤ちゃんにとって、自分の指でつまんで口に持っていける食事は独立心を養う大切な体験となります。赤ちゃんはその面白さに心を奪われ、徐々に裏ごしされた離乳食に目を向けなくなっていくでしょう。
ただ、口に詰めこむ食べ物の量の調節や飲み込み方が分からなくて、なかなか上手に食べられない赤ちゃんがいるかもしれません。結局吐き出してしまう赤ちゃんもいると思います。ここでもやはり焦らず、忍耐強く、赤ちゃんが成長していくのを待つしかありません。
もし赤ちゃんが吐いてしまっても大げさに反応しないようにしましょう。赤ちゃんによっては吐くことで親の注目が得られることを知り、わざとかまってもらうために吐き出すようになる子もいるのです。冷静に食事を見守ってあげましょう。
この時期から歯茎でつぶせる程度の硬さがある食材を選んであげるとよいでしょう。柔らかくて一口で食べられる大きさがベストです
にんじん・ブロッコリー・豆類・アスパラガス・アボカド・サツマイモ・ジャガイモ・かぼちゃ など
バナナ・マンゴー・スイカ・メロン・杏・パパイヤ・梨・桃・スモモ など
参考:食育指導士養成講座テキスト
その他のレシピ:離乳初期の離乳食レシピ~lesson14~
離乳初期の離乳食レシピ~lesson16~
医学顧問委員会の委員長として、栄養補助食品会社であるUSANA、Health Sciences社及びサーブのスポークスマンとしてアメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド及び日本各地で、医師、保険専門家はもとより、子どもたちの両親をも対象にして、子ども栄養学に関しての講義をして廻る。
著書に『How to Get Kids to Eat Great & Love It!』
平成10年昭和大学医学部卒業。大学病院勤務を中心に、千葉県こども病院未熟児新生児科でこども専門医療に従事、町田市民病院小児科などで地域医療にも関わる。2001年から沖縄県石垣島の県立八重山病院で離島医療に携わる。2002年、アレルギーの専門病院である国立病院機構相模原病院の小児・小児アレルギー科へ配属。最先端の気管支喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーの治療に関わる。子どもにとって何が一番よいのかを常に考えながら、代替医療、統合医療を積極的に取り入れている。
http://www.tama-garden.com/
平成17年立教大学コミュニティ福祉学部卒業。平成19年東京国際大学大学院臨床心理学研究科修士課程卒業。臨床心理士。メディカルサプリメント指導士。食育指導士。プレイセラピーや発達心理学を学び、小学校でスクールカウンセラーとして子どもの心理面のケアを行う一方で、食育・栄養学などの知識も有し、心身両面からの治療および発達支援を研究している。