この時期の赤ちゃんは自分の身の回りの世界に積極的に働きかけます。特に食べることに関してはこの傾向が顕著です。赤ちゃんたちは離乳食の中に手を突っ込み、お母さんの手からスプーンを奪い、お皿を舐めまわし…気がつけば食物を自分の体中にくっつけてしまいます。
こうなったらもうある程度は仕方ありません。多少の汚れには目をつぶりましょう。これも子どもの成長過程の大切な一部なのです。体を食物でベトベトにさせた姿は絶好のシャッターチャンス!将来の思い出のために素敵な写真を残しておいてあげましょう。そのくらいの余裕がのびのびとした子育ての秘訣といえます。
今回は離乳期中期におさえておくべきポイントを簡単にまとめました。
赤ちゃんは知らない世界を開拓したがっているのです。もし何事も小奇麗にしておかなければ気がすまない性格であれば、あらかじめ大きなシートかマット、あるいは新聞紙を赤ちゃん用の椅子の下に敷けばいいだけです。ご飯がこぼれるたびに食事を中断して汚れた箇所を拭いたり怒ったりしていては、赤ちゃんにとって食事は否定的な経験になってしまうでしょう。スプーンに興味を持つ子には、専用のスプーンを持たせて遊ばせてあげればOKです。
この時期から徐々に固形物を一日3食口にするパタンを身につけさせていきます。段々慣らしていきましょう。
授乳は少しずつ減らします。もしも赤ちゃんが今までと同じだけミルクを飲み、その上離乳食も食べるようであれば、食べすぎでないか確認する必要があります。小児科医と相談してみてください。目安として、母乳または粉ミルクの摂取量は一日で680~850gが適切です。
この時期になっても固形物を拒否する赤ちゃんの場合、授乳量が多すぎないかの確認がまず必要です。あとは、単に興味がない場合もあります。成長の速度は一人一人違うので辛抱強く、あわててはいけません。何度も何度も挑戦してみてください。
離乳中期にあたる生後6ヶ月から8ヶ月の赤ちゃんに対する食事のアドバイスと、離乳後期にあたる生後8ヶ月から12ヶ月までの赤ちゃんへのアドバイスには似ている部分が多くあります。発達が早い子であれば十分参考にできる内容だと思います。
赤ちゃんは一人一人違います。当然発達が遅い子もいれば早い子もいます。ガイドラインに沿ってマニュアル的に離乳を進めるよりも、まずは赤ちゃんをよ~く見てください。どの段階まで離乳を進められるのか、赤ちゃんは色々とサインを発信しているのではないでしょうか。育児本とのにらめっこをやめて、目の前の唯一無二の赤ちゃんと交流することを楽しんでくださいね。
医学顧問委員会の委員長として、栄養補助食品会社であるUSANA、Health Sciences社及びサーブのスポークスマンとしてアメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド及び日本各地で、医師、保険専門家はもとより、子どもたちの両親をも対象にして、子ども栄養学に関しての講義をして廻る。
著書に『How to Get Kids to Eat Great & Love It!』
平成10年昭和大学医学部卒業。大学病院勤務を中心に、千葉県こども病院未熟児新生児科でこども専門医療に従事、町田市民病院小児科などで地域医療にも関わる。2001年から沖縄県石垣島の県立八重山病院で離島医療に携わる。2002年、アレルギーの専門病院である国立病院機構相模原病院の小児・小児アレルギー科へ配属。最先端の気管支喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーの治療に関わる。子どもにとって何が一番よいのかを常に考えながら、代替医療、統合医療を積極的に取り入れている。
http://www.tama-garden.com/
平成17年立教大学コミュニティ福祉学部卒業。平成19年東京国際大学大学院臨床心理学研究科修士課程卒業。メディカルサプリメント指導士。児童福祉司。食育指導士。プレイセラピーや発達心理学を学び、小学校でスクールカウンセラーとして子どもの心理面のケアを行う一方で、食育・栄養学などの知識も有し、心身両面からの治療および発達支援を研究している。