生後8ヶ月を過ぎると、赤ちゃんは自分の身の回りの物事を認識し、ありとあらゆる物に反応します。そして笑顔も増えますが、「人見知り」別名「8ヶ月不安」が始まるのもこの時期です。しかし、心配する必要はありません。人見知りをするのは自分の身近な人とそうでない見知らぬ人の判別ができている証拠。お母さんと赤ちゃんの間に愛着が生まれているからこそ起こる反応です。
当然食事の面でも急成長します。離乳食の摂取量が増え、その分だけミルクの摂取量が減ります。この時期には積極的に食品の種類を増やしていきます。何度も同じ食事ばかり与えてマンネリになるのはよくありません。食べ物の匂いを色々と変えることで、赤ちゃんの冒険心を刺激し、新しい味に反応する味覚の芽を開いてあげましょう。
ただ、この時期の赤ちゃんにも食べ物の好き嫌いはあります。赤ちゃんによっては非常に特殊な味覚を生まれながらに身につけている子もいますから、驚く必要はありません。
栄養が豊富な緑黄色野菜は最適です。赤ちゃんによっては特定の種類の野菜を拒否するかもしれません。でもあきらめずに期間をかけて何度かトライしてみましょう。赤ちゃんが好みを変えてくれる場合もあります。
まれですが、ニンジン・カボチャなど橙色・黄色の野菜によって「カロチン血症」と呼ばれる症状が出る赤ちゃんがいます。これは赤ちゃんの肌が黄色や橙色になってしまうものです。カロチン血症は体質であり、危険な症状ではありません。反応が出る野菜を少なめにすることで解消します。
どんな果物を与えるか決めるとき、赤ちゃんが下痢気味か便秘気味かを考慮してみてください。果物によって、便を硬くする傾向がある果物と逆にお腹をゆるくしやすい果物があります。
お肉はまず脂肪分の少ないものから始めます。ミンチで売られている肉は脂肪分が多いため、脂肪分が少ない部位を店で挽いてもらうといいでしょう。この時期には添加物が多く含まれた加工肉の使用を控えましょう。魚は脂肪分の少ない白身魚を選びましょう。
離乳食を自分で作ると市販の離乳食を買うより経済的です。やってみると思ったほど時間も手間もかからないでしょう。実際に自宅で離乳食を作る際のアドバイスと以下に示しました。
この時期の赤ちゃんにとっては不必要な食品、あるいは健康上避けるべき食品にはどんなものがあるのか、以下に例を挙げましたので参考にしてみてください。
参考:食育指導士養成講座テキスト
その他のレシピ:離乳初期の離乳食レシピ
この時期には母乳、調製粉乳いずれであっても授乳を継続します。離乳食が増えていくにつれて徐々に授乳量を減らしていきます。茶碗に入れた水とミルクを交互に切り替えて与えてみてください。この方法は、ミルクが乳首や哺乳瓶からばかりでなく茶碗でも与えられることを赤ちゃんに認識させるため行います。いきなり離乳してしまうと、ミルクと哺乳瓶に固執して関係が切り離せなくなる赤ちゃんもいます。焦らず、一歩一歩離乳を進めていけばいいという気持ちを大切に。
医学顧問委員会の委員長として、栄養補助食品会社であるUSANA、Health Sciences社及びサーブのスポークスマンとしてアメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド及び日本各地で、医師、保険専門家はもとより、子どもたちの両親をも対象にして、子ども栄養学に関しての講義をして廻る。
著書に『How to Get Kids to Eat Great & Love It!』
平成10年昭和大学医学部卒業。大学病院勤務を中心に、千葉県こども病院未熟児新生児科でこども専門医療に従事、町田市民病院小児科などで地域医療にも関わる。2001年から沖縄県石垣島の県立八重山病院で離島医療に携わる。2002年、アレルギーの専門病院である国立病院機構相模原病院の小児・小児アレルギー科へ配属。最先端の気管支喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーの治療に関わる。子どもにとって何が一番よいのかを常に考えながら、代替医療、統合医療を積極的に取り入れている。
http://www.tama-garden.com/
平成17年立教大学コミュニティ福祉学部卒業。平成19年東京国際大学大学院臨床心理学研究科修士課程卒業。メディカルサプリメント指導士。児童福祉司。食育指導士。プレイセラピーや発達心理学を学び、小学校でスクールカウンセラーとして子どもの心理面のケアを行う一方で、食育・栄養学などの知識も有し、心身両面からの治療および発達支援を研究している。