レッスン13赤ちゃんのための食育講座(6)
~生後4ヶ月までの乳児のための快食ポイント~
レッスン8~12までの情報を踏まえて…
私たちは赤ちゃんの食事に関する大切な知識を確実に学んできました。しかし、色々な情報が詰まっていましたのでうまく消化しきれていない人がいるかもしれません。知識を得ても、それを実践に活かす事が出来なければ机上の空論です。そこで、今回はレッスン8からレッスン12までで述べてきたことも踏まえ、生後4ヶ月までの乳児に対しより良い食事を与えるためのポイントを10個、簡単にまとめてみました。今までのおさらいもかねつつ、一つ一つ確認してみてください。
10の快食ポイント(生後4ヶ月までの乳幼児)
- 授乳間隔は、厳格な授乳時間割よりも赤ちゃんの需要に応じた時間割の方が良いでしょう。24時間の間に6回ないし8回が目安です。
- 赤ちゃんの空腹・満腹サインをよく観察しましょう。これは赤ちゃんによって一人一人異なるものです。身をよじったり、手を口にやったり、目を見開いたり、眠ってしまったり…。本当に様々なサインがあります。
- 授乳には赤ちゃんの気質によって様々なスタイルがありますので、苛立ったり不安になったりする必要はありません。ちびちび飲むだけで満足する赤ちゃんもいれば、積極的にミルクを要求する赤ちゃんもいます。
- 粉ミルクを使う際は安全な水を使用しましょう。水道水をろ過した水や一度沸騰させた水を使うのがよいでしょう。
- これなら絶対に赤ちゃんが喜ぶという吸い口の哺乳ビンは存在しません。色々とためしてみることで、あなたの赤ちゃんにぴったりの哺乳ビンを見つけるのです。
- 母乳を搾乳する場合、冷蔵して48時間以内に使い切ってください。もし冷凍するなら、3.4ヶ月までを目安に使い切りましょう。
- 父親の力を借りましょう。赤ちゃんに授乳する際に行われる親子のこころの触れ合いには母親だけでなく父親が参加することも大切です。調製粉乳を使っての授乳の際にはぜひ協力してもらいましょう。
- 授乳経験を楽しむ気持ちを心がけましょう。授乳する側の緊張や不安を赤ちゃんは敏感に感じ取ります。それは赤ちゃんにとってあまり好ましくない授乳経験になります。もちろん常にストレスなしの存在でいることはありえませんが、授乳の最中は出来るだけくつろいだ気持ちを持ちましょう。
- 授乳中は赤ちゃんに対して穏やかに話しかけましょう。静かな音楽をかけたり、またはゆっくりと深呼吸を繰り返したりしてみてください。そして、赤ちゃんと目を合わせ、赤ちゃんがあなたの声や動作にどのように反応するかよく観察してください。
- 完璧にこなそうと必死になることをやめましょう。特に家の中でも外でも仕事を持つ母親は、授乳という不規則な授乳スケジュールに翻弄されがちです。授乳間隔をコントロールしようと必死になってもいいことはありません。洗っていない皿が流しに積みあがっても、家の中が以前ほどキレイでなくても、それが何でしょう!子育てはそれ自体が貴重な経験なのですから、それを大いに楽しもうではありませんか。
本日のおさらい
- その1:赤ちゃんが空腹なのか満腹なのか観察し、そのサインを読み取ろう!
- その2:あまりにも早くから予定表や日課表にこだわって授乳するのは控えましょう!
- その3:ただひたすらに授乳経験を楽しみましょう!
著者:Christine Wood医学博士
医学顧問委員会の委員長として、栄養補助食品会社であるUSANA、Health Sciences社及びサーブのスポークスマンとしてアメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド及び日本各地で、医師、保険専門家はもとより、子どもたちの両親をも対象にして、子ども栄養学に関しての講義をして廻る。
著書に『How to Get Kids to Eat Great & Love It!』
監修:多摩ガーデンクリニック 杉原桂 小児科院長
平成10年昭和大学医学部卒業。大学病院勤務を中心に、千葉県こども病院未熟児新生児科でこども専門医療に従事、町田市民病院小児科などで地域医療にも関わる。2001年から沖縄県石垣島の県立八重山病院で離島医療に携わる。2002年、アレルギーの専門病院である国立病院機構相模原病院の小児・小児アレルギー科へ配属。最先端の気管支喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーの治療に関わる。子どもにとって何が一番よいのかを常に考えながら、代替医療、統合医療を積極的に取り入れている。
http://www.tama-garden.com/
編集:寺井まりこ(日本サプリメント評議会)
平成17年立教大学コミュニティ福祉学部卒業。平成19年東京国際大学大学院臨床心理学研究科修士課程卒業。メディカルサプリメント指導士。児童福祉司。食育指導士。プレイセラピーや発達心理学を学び、小学校でスクールカウンセラーとして子どもの心理面のケアを行う一方で、食育・栄養学などの知識も有し、心身両面からの治療および発達支援を研究している。
【参考文献】
- Christine Wood,M.D.(2002)「How to get Kids To Eat Great and Love It!」Griffin Publishing Group