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レッスン12赤ちゃんのための食育講座(5)
~赤ちゃんにみられる食物アレルギー~

アレルギー反応なのか食品過敏性なのか?

子どもの食育情報

赤ちゃんの中には、お母さんの食べた食品に過敏に反応したり、本当にアレルギー反応を起こしたりする子がいます。厳密には食物アレルギー反応と過敏であることは異なりますが、症状としては同じように見えることもあります。まずは赤ちゃんの症状が一時的な反応なのか、それともある特定の食物アレルギーによって引き起こされているのかを見極める必要が出てきます。過敏症はまれですが、こちらもアレルギーと同様になんの食品に反応しているのかお母さんがそれを特定してあげる必要があります。大量のカフェインや辛いものなどの刺激物にも注意しましょう。

食品に対する過敏性・不耐性で起こる症状

ガスが溜まる・下痢・むずかり・筋けいれん など

食物アレルギーで起こる症状

アトピー性皮膚炎・じんま疹・気管支喘息・嘔吐・下痢・腹痛(疝痛的動作)など

【訳注】
この違いは確実なものではありません。医師の診断を受けることが訳者は最優先と考えております。

ご存知ですか?三大アレルゲン!

食物アレルギーは免疫システムの反応に関わっており、ある特定の食品を異物として認識して反応が起こります。食物アレルギーが発達する期間には個人差があり、早いと月齢2ヶ月頃から現れ始めます。アレルギー反応が出るのは、特定の食品に何度も接触した後です。では、具体的にどのような食品がアレルギー反応の引き金になりやすのでしょうか?

三大アレルゲン(アレルギーを起こしやすい3つの食品)

子どもの食育情報
  1. : 特に白身にアレルギーの原因がある場合が多い。1歳未満の乳児には与えない
  2. 牛乳: 半数以上の子どもは3,4歳頃までにこのアレルギーを克服する
  3. 大豆: 牛乳アレルギーと併発するパターンが多い。大多数が克服する

その他のアレルゲン食品

小麦・落花生・甲殻類・チョコレート など

赤ちゃんがいったいどの食品によってアレルギー反応を起こしているのか、その犯人探しに苦労しているなら、まずはこれらの疑わしい食品を排除し、その後一種類ずつ改めて摂取してみると良いでしょう。

【訳注】
かつて三大アレルゲンは卵、牛乳、大豆でしたが、我が国の最近の報告によれば三大抗原は卵、牛乳、小麦が閉め、以下エビ、ピーナッツがつづき、大豆は7番目の原因抗原となっています

飯倉洋治、赤澤晃、今井孝成、ほか:厚生省食物アレルギー対策検討委員会平成11年度報告書.p1-46,2000

アレルギーの遺伝性にも要注意

アレルギーには遺伝性がありますので、もし家族の中に食物アレルギーを持つ人物、または花粉アレルギー、喘息、アトピー性皮膚炎などの持ち主がいたら、離乳の時期には特に注意が必要です。このような赤ちゃんはもともとアレルギーのリスクが高いといえるでしょう。では、どのようなことに気をつければそのリスクを低くすることが出来るのか、以下にポイントを挙げておきます。

  • 生後6ヵ月間は出来る限り母乳または低刺激性の調整粉乳だけを与える
  • 月齢5ヶ月ないし6ヶ月になるまで、離乳を急がない
  • 1歳以上になるまで牛乳の使用を控え、卵の使用も2歳頃まで控える。

【訳注】
現在、食物アレルギーの診断がなされていない状態での、食物除去は推奨できません。 食物除去が確実に食物アレルギーやアトピー性皮膚炎の発症を防ぐというデータがないからです。

    ※監修者より

  • 「訳注:現在、食物アレルギーの診断がなされていない状態での、食物除去は推奨できません. 食物除去が確実に食物アレルギーやアトピー性皮膚炎の発症を防ぐというデータがないからです.」

食物アレルギーの治療方法は?

子どもの食育情報

赤ちゃんが食物アレルギーと診断されそのアレルゲンが特定された場合には、アレルゲン食品を除去する食事療法が行われています。アレルゲンや出ている症状によって具体的内容は変わってきますが、完全にその食品を除去したり、一部制限したり、または加熱することによってたんぱく質の抗原性を変化させてから摂取する方法などがあります。お医者さんに相談してみましょう。

なお、年齢があがるとアレルゲン食品に対する抵抗力がついて症状が自然と改善されていく場合が多いので、少しずつ食品の制限を緩めていくこともあります。このように、食物アレルギーの治療は赤ちゃん一人一人に合わせて慎重に進めていくのがポイントです。

※監修者より

食物アレルギーの診断をご家庭で判断する事は難しいと思います.必ず、専門医に相談してから食べ物の除去を始めるようにしましょう。以下のサイトをご参考下さい。

本日のおさらい

  • その1:どの食品に反応してどんな症状が出たのかをしっかりおさえる!
  • その2:もしアレルゲンの可能性があればその食品の摂取は控える!
  • その3:家族にアレルギー歴を持つ人がいる場合は特に慎重に!
  • その4:赤ちゃん一人一人にあった食事療法を行って食物アレルギーを改善しよう!
Dr. Christine Wood
著者:Christine Wood医学博士

医学顧問委員会の委員長として、栄養補助食品会社であるUSANA、Health Sciences社及びサーブのスポークスマンとしてアメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド及び日本各地で、医師、保険専門家はもとより、子どもたちの両親をも対象にして、子ども栄養学に関しての講義をして廻る。
著書に『How to Get Kids to Eat Great & Love It!』

杉原桂
監修:多摩ガーデンクリニック 杉原桂 小児科院長

平成10年昭和大学医学部卒業。大学病院勤務を中心に、千葉県こども病院未熟児新生児科でこども専門医療に従事、町田市民病院小児科などで地域医療にも関わる。2001年から沖縄県石垣島の県立八重山病院で離島医療に携わる。2002年、アレルギーの専門病院である国立病院機構相模原病院の小児・小児アレルギー科へ配属。最先端の気管支喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーの治療に関わる。子どもにとって何が一番よいのかを常に考えながら、代替医療、統合医療を積極的に取り入れている。
http://www.tama-garden.com/

寺井まりこ
編集:寺井まりこ(日本サプリメント評議会)

平成17年立教大学コミュニティ福祉学部卒業。平成19年東京国際大学大学院臨床心理学研究科修士課程卒業。メディカルサプリメント指導士。児童福祉司。食育指導士。プレイセラピーや発達心理学を学び、小学校でスクールカウンセラーとして子どもの心理面のケアを行う一方で、食育・栄養学などの知識も有し、心身両面からの治療および発達支援を研究している。

【参考文献】
  • Christine Wood,M.D.(2002)「How to get Kids To Eat Great and Love It!」Griffin Publishing Group

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