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レッスン11:赤ちゃんのための食育講座(4)~授乳にまつわるトラブルQ&A~
子ども「食育」健康情報
レッスン11:コンテンツ一覧
- 親を悩ませる赤ちゃんのトラブルエトセトラ
- Q1.赤ちゃんが激しく泣き続けるので困っている!
- Q2.食べたものを吐き出してしまう。これって大丈夫なの??
- Q3.ミルクをいくらあげてもまたすぐに欲しがる。どう対応すればいい?!
- Q4.赤ちゃんの便秘・下痢が治らなくて悩んでいます!
親を悩ませる赤ちゃんのトラブルエトセトラ
新生児の時期に予期せずして浮上し親を悩ませる赤ちゃんのトラブルには様々な状況が考えられます。 今回は、赤ちゃんにまつわる問題で最も一般的なものを3つ、具体例を見ながら説明していきましょう。 その代表的な問題とは、『疝痛』『吐き出し』『過剰な授乳要求』の3つです。
ここからの話は、生後3週間から4週間の赤ちゃんを主人公として説明をしていきましょう。
Q1.赤ちゃんが激しく泣き続けるので困っている!
疝痛という言葉をご存知ですか?
疝痛とは赤ちゃんが手のつけられないほど泣き続け、普通の方法では泣き止まないことをいいます。もっと具体的に説明すると以下のようになります。
★疝痛とは★
- 3 時間以上泣く日が週に 3 日以上あり、それが 3 週間以上続く場合、「疝痛」が疑われる。1日の中の同じ時刻(特に夜)に泣く場合が多い。「たそがれ泣き」「3ヶ月コリック」などとも呼ばれている。原因は明らかになっていないが、最も有力な説は、赤ちゃんのいろいろな体験が未熟な神経系統に負担になり、その結果、胃や腸や筋肉など赤ちゃんの体の器官が過剰に反応しているからではないかと言われている。
疝痛持ちでもそうでなくても、赤ちゃんはみんな激しく泣きます。
そして、激しく泣く理由は様々です。腹部に何らかの不快感があるのかもしれませんし、お腹がすいている・暑いなど生理的な反応かもしれません。ですが、赤ちゃんは言葉で訴えてはくれませんし、何が原因か分かりません。
親はこうして原因不明の激しい泣きを続ける赤ちゃんを目の前にすると、どうしていいか分からずに右往左往してしまいます。そして、それが長引けば長引くほど、親には相当なストレスがかかってしまいます。どうにかして対応を考えなくてはいけません。
そこで、原因の分からない理由で激しく泣いている赤ちゃんに困った時、まずはこれから挙げる項目にその赤ちゃんが当てはまっていないか1つずつ点検してみてください。そして、その原因と対応策を十分に学びましょう。
★食品アレルギーに対する反応
赤ちゃんによっては、母親の食べた食品に過剰に反応したり、本当にアレルギー反応を起こしたりする場合があります。食品に対する過敏性や不耐性を持つ赤ちゃんは、発疹ができたり下痢になったりといった反応を示す場合が一般的ですが、むずかりやすいので、疝痛と勘違いされるほど激しく泣く場合もあります。アレルギーには遺伝性がありますので、もし家族の中にアレルギー持ちの人がいれば注意が必要です。また、疑わしい食品があればしばらく避けてみましょう。
★細菌やウイルスに感染している場合
たまに、赤ちゃんが細菌やウイルスに感染していて、お腹にガスがたまってむずかる場合があります。便が水っぽくなり、血や粘液が含まれることもあります。もしも常に便が水っぽくてほとんどオムツに吸収されてしまうような場合、それは下痢を起こしている可能性がありますので、お医者さんに相談してみましょう。
★空気の飲み込みすぎの場合
おしゃぶりをよく使っている場合、あるいは哺乳瓶からの授乳で空気を飲み込む場合、空気の飲み込みすぎでお腹にガスが溜まりやすくなっているかもしれません。授乳の最中に時々げっぷさせたり、哺乳瓶の吸い口の形を変えてみたりするとよいかもしれません。
もし以上の項目に該当がなければ、その赤ちゃんは古典的な疝痛持ちの可能性が高くなります。対応としては、抱っこして揺らしたり、音楽を聞かせたり、姿勢を変えてあげたりなど、あやし方を工夫しながらとにかく辛抱強く付き合うしかありません。むずかる赤ちゃんをしばらくの間ぎゅっと抱きしめてあげましょう。
訳者注:『日本では「夜泣き」とひとくくりにされています。「夜泣き」のはっきりした定義はありません。夜泣きに関しては漢方薬の抑肝散や、甘麥大棗湯などの処方で改善する場合があります』
Q2.食べたものを吐き出してしまう。これって大丈夫なの??
これも赤ちゃんによくみられる厄介なトラブルです。「胃食道逆流」としても知られて、赤ちゃんだけではなく子どもや高齢者に幅広くみられます。
★胃食道逆流とは★
- 食道と胃の間にある筋肉が弱く、食べたものを胃の中に押し込むことがうまくできないために起きる
もし赤ちゃんの体重が増えており、むずかりもしないならそれほど心配する必要はありません。身体の組織が発達していくとともに逆流現象は減っていくでしょう。胃食道逆流の状態が問題となるのは以下のような場合です。心当たりのある親はお医者さんに相談が必要です。
- 授乳の時に背中を弓なりにしている
- 授乳中または授乳後、ひどくむずかる
⇒赤ちゃんが食道に痛みや刺激を感じている可能性が高い - 不十分な体重増加
- 喘鳴(ぜいめい:ヒューヒュー、ゼイゼイと息を吐き出すときに聞こえる)
⇒何らかの合併症の可能性がある
《問題となる場合》
注意:胃食道逆流とは別に『噴水状嘔吐』という症状もあります。これは吐き出し方が激しく胃食道逆流とはまったくの別物で、腸管の閉塞が原因です。出来るだけ早く小児科医に相談してください。
- 授乳時に、赤ちゃんの頭を体よりも高くする
- 授乳中、何度もげっぷさせる
- 授乳後15分~20分間、赤ちゃんを横にしないで座らせておく(チャイルドシートを利用すると便利)
《実際に赤ちゃんの吐き出しを目の前にした時は、以下のような対応を!》
Q3.ミルクをいくらあげてもまたすぐに欲しがる。どう対応する?
赤ちゃんは時間をずらして数度のまとめ授乳をすることが出来るはずで、それが普通です。授乳間隔が1,2時間程度でひっきりなしにミルクを求められてしまうと、お母さんはヘトヘトになってしまいます。原因と対策を考えなくてはなりません。
母乳が大量に出ることが影響している場合
女性の中にはあまりにも大量の母乳が出すぎることで悩む人もいます。そのような母親の赤ちゃんは、授乳の間中、ずっとお乳をグイグイと飲み続け、ひっきりなしに授乳をせがむようになる場合もあります。対応としては、一度に片方の乳房だけを与えるようにすることです。また授乳の姿勢を工夫して、赤ちゃんがお母さんの体の上にくるような位置関係にして母乳を与えるという方法もあります。
母乳があまり出ないことが影響している場合
異常なほど頻繁に授乳をせがむ赤ちゃんの中には、母乳が十分に飲めず空腹を感じている赤ちゃんもいます。対策の1つとしては、母乳を朝から搾乳してためておくことです。もし赤ちゃんがむずかったり、晩になって空腹を感じているようであれば、母乳によって普通の授乳をした後、とっておいた母乳を哺乳瓶から与えてみてください。うまくいけば、授乳間の間隔が長くなるでしょう。
過剰に授乳や感触要求する赤ちゃんの場合には、本当に空腹になった時のサインを認識できるように、赤ちゃんの様子をじっくり観察してみるとよいでしょう。
Q4.赤ちゃんの便秘・下痢が治らなくて悩んでいます!
- 下痢の場合の原因は以下のようなことが挙げられます。
- 食事に問題がある⇒ミルクの濃度・量などが正しいかどうかチェック。やや薄めた育児用調整粉乳を与えるようにしましょう。
- 環境に問題がある⇒不衛生な授乳になっていないか、感染していないかチェック。赤ちゃんが口にするものは常に清潔にしましょう。
- 一方、便秘の場合には以下のような原因が考えられます。
- 食事に問題がある⇒授乳量が十分かどうかチェック。母乳だけでなく調整粉乳も利用しましょう。
- 身体的に問題がある⇒腹圧不足・排便反射が弱まっている可能性があります。お医者さんに相談しましょう。
本日のおさらい
- その1:激しく泣く赤ちゃんに対しては根気よく付き合って原因を見つけよう!
- その2:吐き出しのある赤ちゃんは体重がちゃんと増えているか確認しよう!
- その3:赤ちゃんが空腹になった兆候を認識できるようによく観察しよう!
- その4:下痢や便秘はまず食事面・環境面・身体面に問題がないかチェック!
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